タンゴを知ってる方は
「おおっ」と思うのかも。

「タンゴ・リブレ 君を想う」58点★★★



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刑務所の看守J.C.(フランソワ・ダミアン)は
マジメで几帳面な独身中年男。

趣味は週に一度、タンゴ教室に通うことだ。


そんなある日、
教室にアリス(アンヌ・パウリスヴィック)がやってくる。


彼女に惹かれるJ.C.。
しかし、彼は刑務所の面会室で
彼女と再会することになる。

アリスには刑務所に夫と愛人がいたのだった――。

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タンゴの持つパッションが
寡黙な中年看守の人生を変えていく話。
といっても
タンゴのレッスンシーンがそんなにあるわけではなく、
一人の女性をめぐる男たちの物語。





刑務所のなかで
アルゼンチン出身の受刑者が
黙って、男同士で、熱いタンゴを踊り出すシーンには
「おおっ」


ほかはちょっといまひとつ。

全体的に
味のある役者たちにすべて背負わせているだけで
(“もみあげ”俳優セルジ・ロペスとかね)
映画的な組み立てや余韻のおもしろみがないんですよね。
舞台がどこの町だかまったく不明だけど
ヒロインの愛人と夫が共犯者で


同じ監房にいるとか(そういう雑なことするものなの?

破れかぶれのように転がっていくラストといい
なんとも言いがたい作品でした(苦笑)

タンゴを披露する受刑者役の男性は
アルゼンチンタンゴ界のカリスマダンサー


(その相方役も、やはり有名ダンサー)
知る人が見れば、より「おおっ」度が増すと思います。
★9/28(土)からヒューマントラストシネマ有楽町ほかで公開。
「タンゴ・リブレ 君を想う」公式サイト