さあアカデミー賞で
どう動くでしょうねこれは。
「世界にひとつのプレイブック」73点★★★★
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妻の浮気で心のバランスを崩した
パット(ブラッドリー・クーパー)は
教師の仕事も失い、妻にも出て行かれてしまった。
妻とヨリを戻したい彼は
頭と身体を鍛えて“理想の男”になることを決意。
しかし、同居する
父(ロバート・デ・ニーロ)と母(ジャッキー・ウィーヴァー)の心配どおり
その思いは空回り気味だ。
そんなときパットは
近所に住む女性ティファニー(ジェニファー・ローレンス)と出会う。
しかし、彼女もちょっと、いや
かなり変わっていて――?!
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「ザ・ファイター」の
デヴィッド・O・ラッセルが監督&脚本。
「ちょっと病んでる人の物語」はいまどき珍しくないけど
本作は
主人公パット自身の視線を追うような、
ラフなカメラワークが秀逸。
それが笑いを生み、作品に力を与えてる。
パットを取り巻く人々との距離感もリアルに伝わり、
例えば彼に応対した相手が
「この人ビミョー・・・」とか「まずった・・・」とか思う
その気持ちが顔にモロ出ちゃってるところとか(笑)
逆に「ドキッ」としちゃう瞬間などが
触れられそうに生き生きと感じられて
おもしろいんです。
撮影は日本生まれのマサノブ・タカヤナギ。
「バベル」の第2班も担当してるそうです。
でもって
本年度のアカデミー賞では
作品賞・監督賞・主演&助演賞と主要部門にすべてノミネート。
正直「そこまで『おお!』か?」って感じはありますが(笑)
それでもラスト、発表会での高揚は
「リトル・ミス・サンシャイン」以来の「うしっ!」で、
おすすめできます。
賞では番長、
パットの母親役ジャッキー・ウィーバーが
助演女優賞に値すると思いました。
★2/22(金)からTOHOシネマズシャンテほか全国で公開。
「世界にひとつのプレイブック」公式サイト