ぽつお番長の映画日記

映画ライター中村千晶(ぽつお)のショートコラム

エヴァンゲリヲン新劇場版:Q

2012-11-21 23:44:26 | あ行

さーあ、
またさっぱりわかんなくなったぞ!(笑)


「エヴァンゲリヲン新劇場版:Q」68点★★★☆

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エヴァ初号機のパイロットだった
14歳の碇シンジ(声・緒方恵美)。

あるとき覚醒すると、彼は拘束されていた。

そしてシンジは知る。

いまは、かつての闘いから
14年後の世界であることを――。

なぜ、自分は変わっていないのか?
そして彼の目の前で
アスカ(声・宮村優子)が出撃していく。

「僕は何をすればいいんですか?!」と叫ぶシンジに
ミサト(声・三石琴乃)は冷たく言い放つ。

「あなたは、もう何もしないで」――。

一体、どういう意味なのか――?!

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1995年にスタートした
エヴァンゲリオン。

ワシはテレビシリーズのリアルタイム世代で
(仕事柄、14歳と一緒になって夢中になったんだよねー)

その後の劇場版でなんとなく“補完”されてた人間(笑)

で、時は流れて
「序」(07年)、「破」(09年)を観て、
映像もレベルアップしたし、
ここまではなんとなく「復習」的要素も多かったんで
ついていけてましたが

「Q」はいよいよ、つうかようやく
新たな物語がスタート!となったんだな、と
なんか感慨もあり
嬉しかったんですけど

さ~あ肝心の中身がよくわからない!(笑)

テレビシリーズ当時の情熱を持って
この謎を解明していけるか、不安ですわー。


とりあえずパンフ買ってみたけど
声優さんたちのそれぞれのインタビューが載っていて

まあみなさん一様に
わけわからないまま演じているらしいというのが
心強かった(笑)

事情をわかってるのはなにやらカヲルくんだけらしいし。
しかも教えてくれないし(苦笑)


ただ
14年という時間が経過した舞台設定はおもしろいと思う。

“新”の意味があると思うし
それでいてなおループする
シンジくんの「僕はいらないの?」な事態はかなり痛々しく、
永遠の14歳のジレンマって感じ。

打って変わって
アスカが確実に次のステージに行き
よりたくましくなってるのは嬉しかった。

マリという新キャラも、
相変わらず出自などは不明ですが

アスカがこういうスタンスになることで
進行を俯瞰できるキャラとして
また
単純に「ガス抜き」として
存在意味が出てきたなあとか思いました。

でも、ホントに出てくる新キーワードや
世界の状況は全然わからない(笑)

ロンギヌスの槍と一対だった(はずの)
カシウスの槍ってなに?(笑)

最初にアスカたちがやってたことってなに?(そこから?笑)

これは、何度も繰り返し観て
解明するしかないですねえ。

実際、同時上映の
「巨神兵東京に現れる」は展覧会で観て2回目でしたが
前回より、意図するところがわかりやすかったし。

てか、ここで描かれていることが
すごくシンプルな「エヴァ」なんじゃないかと
思いたくなりますね。

自分が楽になるためにも(笑)


劇場はけっこう満員で
隣と前の座席は全員小学生の男子グループ。

見終わって「次はこうじゃね?」とか話している彼らに
のどまで出かかりました。

「ね?おばさんに解説して?ね?」(笑)

・・・ホントにわかってんのかな~
だとしたらすげーなー。


★11/17(土)から全国で公開中。

「エヴァンゲリヲン新劇場版:Q」公式サイト
コメント
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