軽やかで、映画好きの匂いがする作品でした。
「幸せの教室」73点★★★★
トム・ハンクスが監督&脚本&主演してます。
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スーパーマーケットで働くラリー(トム・ハンクス)は
マジメで気持ちのよい接客ぶりで
“優秀社員”に何度も選ばれる善き仕事人。
しかし、そんなラリーがいきなり
リストラされてしまう。
理由は「学歴のなさ」。ラリーは高卒だったのだ。
落ち込むラリーだが一念発起し、
大学に通うことにする。
だが、そこで出会ったのは、
やる気ゼロの教師(ジュリア・ロバーツ)だった――。
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キャストからして
「いわゆる、いい話ってヤツ?」と一瞬危惧したんですが、
意外なほどおもしろい。
深刻ぶったところなく、見て楽しい気分になれる、
ライト&ハッピーな作品でした。
うん、こういう映画必要だよね。
いいよね、って感じ。
主人公は学歴差別によるリストラという
ショックにぶち当たりつつも
めげずに小さな一歩を踏み出したことで、
新しい世界を見つける。
若い友人ができ、
心にも体にも新鮮な風が吹き始める。
そして、
人生の重いものをちょっとずつ捨てていき、
軽やかにハッピーをつかんでいくんですねえ。
おとぎ話的だけど、
いまの世の中に「なくもない」ほどよいリアルをまとい、
「やっぱ人間、悪いときでもクサってばかりじゃいかんぜよ」と
素直に思えるのは
トム・ハンクスの映画人ならではの
見せ方のうまさでしょうね。
笑いや少々の下ネタのセンスが実に軽妙で、
さすが、映画をよくわかっていらっしゃる。
説教臭くないしね。
98分という長さも、
まあ、よくわかっていらっしゃる(笑)
ただ、邦題にはもうちょっと
ひとセンス欲しかったな。
「幸せの~」ってタイトル多いし、印象が似ちゃうんだよね~。
★5/11(金)から全国で公開。
「幸せの教室」公式サイト