ひとンちの赤ん坊見て
なーにが楽しいんじゃ、と思ったんですが、
意外に楽しかった(笑)
映画「ベイビーズ -いのちのちから-」68点★★★☆
フランス人監督が、ナミビア、モンゴル、日本、アメリカの
4人の赤ん坊を撮ったドキュメンタリーです。
誕生、兄弟や動物との触れあい、
ハイハイから言葉を話すようになり、立ち上がるまでおよそ1年を追う観察映画で
ナレーションも字幕もなし。
センスのいい編集で、
赤ん坊の周辺世界をユーモラスに見せます。
79分とコンパクトなのもいい。
淡々と客観的な視線で綴られる赤ん坊の仕草が、
けっこう可笑しいんですよ。
些細なこづきあいからバトルに発展する
二人の赤ん坊の様子に、プッと吹いたり。
カワイイ、とは思わないけどオモロイ。
動物を見る感覚ですね。
さらに4つの国の、環境や文化、生活様式の違いが
垣間見えるのもオモロイ。
モンゴルで生後すぐの赤ん坊を
看護師さんがタオルでおくるみするんですが、
これがまさに春巻みたいな、キッチリぎゅうぎゅう巻きで(笑)。
ちゃんと理由があるんですけどね。
日本では、似たような背格好に似たようなファッションのママ友たちが
似たようなベビーカーを
ズラズラ連ねて歩く姿が映し出され、
いままで感じていた違和感や異様さを
「これだったのかあ」と、あらためて感じたり。
しかし、最初こそウケていたんですが、
終わり30分前くらいでちょっと飽きてきた。
というか、赤ん坊→人間になってくると
もう面白くないんですわ(笑)
これを生涯「カワイイ」と思えるのが
親なんでしょうねえ。
★5/5(土)から新宿ピカデリーほか全国で公開。
「ベイビーズ -いのちのちから-」公式サイト