布施弁天界隈の自然と歴史情報

関東三弁天の一つである柏市布施弁天界隈の城跡、神社、仏閣等の歴史的遺産の紹介とあけぼの山近辺の花情報の提供

テレビが取り上げた鮭の遡上について

2006-12-07 | その他
明暦元年(1655年)の資料によると、利根川の鮭漁の時期は8月中旬から11月下旬で、布施村では、天和2年(1682年)の資料によると、鮭捕獲のため、大網漁(写真)を行っていたようです、結構な鮭が捕れていたようです。布施より川下の小文間村付近は海水混じりの水から真水に変わるところなので、この付近の鮭の味は最高だったともいわれています。このように盛んだった鮭漁も時代に連れ廃れて行きましたが、近年、市内の小中学校が積極的に鮭の稚魚の放流をしたせいか徐々に鮭が利根川に戻って来ているようで、平成17年には、2、283匹の鮭の遡上を確認出来るようになりました。
ところが、その鮭(2~4匹)が、利根川に流れ込む川の直接の支流ではない川で11月下旬発見されたので大騒ぎとなりました。なぜなら、利根川から手賀川へ、そして手賀沼を経て大堀川へと、更には大堀川の上流である新堤橋(市立高田小学校裏)付近で市民に確認されたからです。なぜ、こんな街中にと、大きなニュースとなり、NHKテレビをはじめ、民放テレビでも放映され、地元市役所のホームページにも取り上げられました。
これに先立つ11月24日、市立富勢西小学校では、500個の鮭の卵を手に入れ、すでに来年の放流に備えていたという事実をどのくらいの方が知っていたのでしょうか。この卵が12月4日孵化したそうです。こうした毎年の地道な努力の甲斐があってこそなのですから、このニュースも、関係者にとっては、そう、驚くほどのものではなかったようです。ただ、この遡上の経路については、疑問がつきまとっていることだけは申し添えておきます。もちろん、発見されたのは間違いなく鮭ですが。
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