奄美ロングステイ

奄美の自然の中でロングステイのできるペンションを作りました。毎日のできごとを紹介していきます。

奄美のこうしゃまんを収穫する

2011-11-25 20:00:10 | 食べ物
今年の6月1日に「こうしゃまん」というイモの苗をもらって植えた。
奄美の名物なのだろうか、初めて聞く名前だった。
どうもヤマイモやサトイモのような粘り気のあるイモらしい。
いつ頃が収穫時なのかわからないので、半年待ってみた(というか気がついたら半年だっていた)。
いくらなんでも、もうイモができているだろうということで掘り返してみることにした。








夏の間は葉っぱが青々と茂っていたが、いつのまにか枯れて半分くらいになってしまっていた
ジャガイモなんかは葉が枯れたら収穫時だというから、これも今がいいタイミングなのかもしれない











ジャガイモやサツマイモと同じように根の部分に丸いイモが連なっている
実はおもったより小さい
ただでさえ小さいのに、スコップで掘り起こしたため全体の半分くらいをスッパリと切ってしまって
いた
ひょっとしたら収穫がはやすぎたのだろうか、と思いすべて掘り返すのはやめておく











スコップで切った断面は真っ白でぬるぬるしていた
ヤマイモと似ている
さて、これをどう料理したらよいものか
確かサトイモのように煮っころがしにするというようなことを聞いたような気がしないでもない










でも煮物にするのもなにか面倒なので一番手間のかからない方法、すりおろしにしてみた
うーん
淡白な味わい・・
というか味がない
ゆずこしょうとポン酢で食べたのだが、ゆずこしょうとポン酢の味しかしなかった
やっぱりちゃんと調理して味付けをして食べたほうがいい野菜なのかもしれない
明日あたりにでも、しまっちゅに料理の仕方を教えてもらおう















最近のさとうきび畑の様子

2011-11-24 20:00:39 | 暮らし
いつのまにか12月がすぐそこまで迫ってきている。
ついこの間まで空には夏のギラギラ太陽が輝いていたと思ったのに、時がたつのは早いものだ。
奄美では12月から1月にかけてさとうきびの収穫が行なわれる。
特にこの北部はさとうきび畑が多いので(というか、このあたりはそれしかない)冬の一大イベント
である。
さとうきびもいつのまにか人間の背丈より高くなっていた







宿泊棟の目の前のさとうきび畑
畑の向こうにある海から朝日が昇る
夜が明ける時間も遅くなり、この季節は6時半をすぎてもまだ薄暗い










夏の間はさとうきびの背丈が低かったのでその向こうに海が大きく見えたが、今は上の方にちょっと
見えるだけだ
確か去年は海がかくれてしまっていた記憶がある
今年は生育が悪いのだろうか
集落の人がみなさとうきびを栽培しているので、他人事ながら心配だ











こちらは南の畑の向こうに広がるさとうきび畑
手前の背丈の低い畑は今年の10月に植えたばかり












1ヶ月半ちょっとでここまで伸びた
これは来年の冬に収穫される







バナナが色づいてきた

2011-11-23 20:00:10 | イベント・行事
先日紹介したさっぱり黄色くならないバナナ。
木から刈り取って室内で熟成させていた。
そしたらどんどん色づいてきたのだ。






いくら待っても青いままだったバナナ
このままおいていても、大きくもならないし黄色くもなりそうもなかったので思い切ってもぎ取った
例によってそのまま忘れてしまい、4,5日後になにげなくバナナを置いたカウンターに目を
やると・・










しっかり黄色く色づいているではないか










すべてが熟したわけではないがほとんどが黄色くなってきている
早速下の方の黄色が濃くて、スィートスポットとよばれる、熟した証拠である斑点のあるものを
選んで食べてみた
うーん
甘さがいまいち足りない
夏の頃のほうがおいしかった
冬のシマバナナはあまりおいしくないと聞いていたが、やっぱり本当のようだ
でもクセになる味で、一気に4本続けて食べてしまった












こちらはなかなか赤くならなかったトマト










少しずつ熟してきている
こちらの味は非常にいい
我が家では秋ナスより秋トマトのほうがおいしいようだ











駅伝の練習は続く

2011-11-22 20:00:33 | イベント・行事
その後も駅伝の練習は続いている。
一緒に練習するのは中学生が多いのだが、正直中学生にはもうかなわない
彼らは3キロを余裕をもって走っても軽く12分をきってしまう。
高校生になるともっと早く走る。
そんな自分の息子よりはるかに若い元気者に50代半ばのオヤジが息絶え絶えになりながら必死に
ついていくわけである。
毎日そんな事やってたら体をおかしくするに決まってる。
ということで最近は適当に休みながら足をつらないように練習に参加している。

この日は大会当日1週間前ということもあり、実際のコースを試走してみる。
この駅伝はそれぞれ1チームあたり、小学生から50歳代までの男女ランナーが15,6人参加してたすきを
つないでいく






スタートは今まで何度か紹介した太陽が丘競技場
立派なトラックがある
ここを1周してロードへと出て行く










この日は今まで自分で練習をつんでいたベテランランナーたちも参加してる
彼らの走りもまた速い











駅伝コースは島の北部を海岸線に沿って走る
全部で50キロメートルくらいだろうか
途中の眺めは非常にいいのだが走っている本人はそんな余裕はないだろう










女子高校生も走る
なかなか元気だ
自分も一応距離の短い区間を走ってみた
思った以上にばてた
誰かがケガをして補欠として代わりに出場というような事態がおきないことを祈るのみだ










夜は居酒屋で決起集会
子供とドライバーは食事、おやじはビールを飲みながら本番での健闘を誓い合っていた
大会は今度の日曜日だ
目標は3位入賞








集落対抗駅伝大会の練習

2011-11-21 19:57:18 | 暮らし
ある日突然近所のヒロキさんがいきなり訪ねてきて「今から飲み会があるから行こう」と誘われた。
地域の懇親の場には極力参加しようと考えているので、何も考えずについていった。
会場の公民館には土盛集落だけではなく、近隣集落の人たちも来ていた。
そしてなぜか小中学生の姿もあった。
全部で20名ほどが集まっていた。
やがて長老が乾杯の挨拶にたった。
「今年度の駅伝大会参加に向けて宇宿地区チームの決起大会を始めたいと思います」
集落対抗駅伝大会の練習がこれから始まるのだ。
そしてその練習メンバーの中にいつの間にか入れられてしまっているようなのである。
そういえばメンバーには秋の運動会で3キロ走に出場していたメンバーがたくさんいた。
中学生から50歳代まで、毎日走り込んでいるようなランナーばかりだった。
実際、皆えらく速くで全然ついていけず、結果はビリから2位だった。
しかしその彼らがひとつのチームとなって走る駅伝は、毎年同じメンバーで練習しているらしい。
そこで目新しい人間を引き入れて空気を変えようということなのだろう、とにかく戦力になるとは
到底思えないのだが、いつの間にか練習メンバーの一員に加えられてしまっていたのだ。

実際に当日走るメンバーは毎年変わらないようなので、補欠という気楽な立場のようだし、それより
なにより、飲み会にのこのこ参加してもうビールをつがれて乾杯してしまった後に「やっぱり走る
のイヤです」とも言えないので練習には参加することにした。
まあ行けば何かおもしろいこともあるかもしれない、っちゅう感じだ。











数日後から練習が始まった 毎日夜7時に小学校のグラウンドに集合する メンバーは小学生、中学生が中心にだいたい10名くらい 大人は各自自主的にトレーニングしているらしい














練習するメンバーの他にサポートメンバーも集まってくる
いつも少なくとも5,6名はいて、時にはこちらのほうの人数が多いことすらある
サポートというのは道路で練習するランナーを車や自転車で伴走するのだが、何故こんなにたくさん
伴走が必要なのか
理由がじつに奄美らしい
ハブに咬まれないためためである
ここらではアスファルトの道路を走っていてもハブを踏んづけてしまうおそれがあるので伴走して
道路を照らしてやる必要があるのだ
毎日練習するランナーもご苦労だが、こうしてサポートする人たちも大変だ















この日はグラウンドから2キロほど離れた奄美空港まで走り、そこでトレーニングを行なう
大勢の人たちで賑わう空港ビルの前
しかし彼らは乗降客ではない
この時間はもう飛行機の離発着は終わっていて利用客は誰もいない
これらは他の集落も含め、駅伝大会の練習のために集まってきているランナーとサポート要員なのだ













みんな、へたにその辺の暗がりを走ってハブに咬まれるよりは、照明も明るく整備されている空港に
きて敷地内を走るのである
駐車場からビルの車寄せにかけて1周600メートルのランニングコースを、タイムを計りながら
何周も走るのである
奄美空港は発着便数があまり多くなくて空港としての有効活用度には疑問があるが、駅伝のための
トレーニング施設としては十分に地域貢献しているのは間違いのないところだろう