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奄美ロングステイ

奄美の自然の中でロングステイのできるペンションを作りました。毎日のできごとを紹介していきます。

今年初めてのウミガメの足跡確認

2012-05-14 20:00:30 | ウミガメ観察
去年までは早朝に土盛海岸に出かけてウミガメ産卵の現場を探していたが、2年間にわたって
雨の日と二日酔いの日以外はほとんど毎日行ったにもかかわらず(正直言うとこの2つの例外日
が思いのほか多かったような気もするのだが・・)、一度も目撃することなく終わってしまった
のでもう毎朝海岸まで行くのはやめにして、今年は夜中に探しに行くことにした。
といっても夜中に真っ暗な中ひとりでハブがいるかもしれない海岸をうろつき回るほど、研究熱心
でも怖いもの知らずでもない。
夜一緒に酒を飲んで酔った勢いで「ウミガメを見に行こう!」と盛り上がった場合にのみ有志で
出かけることにしている。
第一回目のチャンスは以外に早くめぐってきた。





時はゴールデンウィーク真っ只中の5月初め。
奄美で英語の先生をしているニュージーランド人のBJのところへ遊びに、昔の教え子や友達が
熊本から大挙して押し寄せた
そして地元の住民も加わってあーりーばーどで宴会を催し、飲んで踊って気分が最高に盛り上がった
ところでウミガメの産卵を見に海岸へ行こう、ということになり奄美在住者4名県外からのお客さん
8名で真っ暗な中土盛海岸へと向かったのだった
海岸へ着くと潮が引き潮のタイミングでウミガメが産卵している姿も上陸した足跡も発見することが
できずに、そのうち酔いも醒め全員へとへとに疲れ果てて帰ってきた
砂浜を歩くのは結構疲れるものなのである
次の日も宴会が終った後に再度挑戦しようということになっていたのだが、酔っ払うほどにウミガメ
観察ツアーに対する情熱は尻すぼみになり最後はうやむやになってみんなその話題を忘れてしまった
ふりをして寝てしまった







しかしその翌日に皆が機上の人となって奄美を去ったその直後に、一緒に観察ツアーに同行した
しまっちゅのシゲさんが、実は我々が土盛海岸をほっつき歩いたその翌朝にウミガメの産卵が確認
されたという情報を持ってきてくれた
その話を聞いてすぐにシゲさんと海岸まで自転車で駆けつけた
しっかりと砂の上にウミガメの足跡が残されていた
今年になって初めての足跡である






ウミガメ監視員のNさんによるとしっかりここで産卵もしているとのこと
ここは我々が観察ツアーの途中で疲れて休んだ地点のすぐそばである
皆で砂浜に腰をおろしていた、そのすぐそばの波打ち際をウミガメが静かに歩いていたのかも
しれない
もっとまわりに注意をはらうべきだった
残念!




今年もウミガメの孵化は見られなかった

2011-10-05 19:56:07 | ウミガメ観察
台風15号が去ってから1週間が過ぎたが、どうやら台風と一緒に奄美の夏も去ってしまったらしい。
気温は最近ほとんど30度を超えない。
だいたい28度といったところがせいぜいだ。
まだ秋の気温とは言えないのかもしれないが、ちょっと前まで凶悪なほどまでにギラギラ照り付けていた
太陽のあの勢いというものが今は全く感じられない。
朝夕は掛け布団がほしいくらいに涼しい。







土盛の海岸もめっきり観光客の姿が減り、砂浜の足跡も少なくなってきている
ウミガメの子供の足跡も見られないままだ
産卵の跡を最後に見たのが8月の中旬だったから、そろそろ孵化のシーズンもおしまいだ
運動会も終わったことだし、浜まで毎朝走っていくのも面倒くさくなってきている
今年もこの目で見ることができずに夏は終わってしまったようだ
残念だ無念だ







波に打ち上げられるゴミが、波際からこんなに遠い場所に残っている
つまり波がこんな奥まで打ち寄せているということだ
ということは、卵からかえった子ガメたちの足跡はほとんど波で消されてしまっているということである
いくら毎日浜をうろつきまわっても足跡を発見できないわけである
やっぱり産卵にしても孵化にしても、夜中に浜まで出かけてリアルタイムで観察しなくてはいけないと
いうことであろうか
でも夜中に一人でとぼとぼ海岸を歩き回るのも何か気が進まない
でも来年こそ見てみたいし・・

ウミガメの産卵と孵化を見るためなら夜中の真っ暗な海岸をうろつきまわるのも苦にならないという
物好きな方、来年あーりーばーどまで遊びに来てください!
一緒にウミガメを探しに行きましょう
歩くことを厭わなければ必ず見られるはずです
お待ちしています










ちょうどこの日は大潮で干潮時間に潮が大きく引いていて、はるか先のリーフの縁で釣り人が糸を垂れていた
そうです
ここらの釣りは、月に2回潮が大きく引いたときにはるばる歩いて行って、リーフで熱帯魚みたいな
カラフルな魚を釣るんです
ウミガメを探しに行った後は釣りも楽しみましょう







ウミガメ産卵シーズンは終わった

2011-08-18 20:14:46 | ウミガメ観察
6月以来ほとんど毎日、ウミガメの産卵跡を見に早朝の土盛海岸へ行っている。
5月から8月にかけて卵を産むために海から上がってくるのだが、8月に入ってその数はめっきり
少なくなってきた。
今年はカメの上陸した跡は20箇所ほど見つけた。
そのうち何箇所で実際に産卵をしたのかはわからないが、上陸数だけで言えば去年とそうかわらなのでは
ないだろうか。
残念ながら今年も産卵シーンは目にすることができなかったが、これからは砂に産み付けられた卵が
2ヶ月たって孵化する時期に入ってくる。
よくテレビなどで流される、あの子ガメが砂の穴から一斉に這い出て、必死に海に向かうシーンを
目撃できることを期待して、まだ朝の海岸通いは続く。






8月上旬に見つけたウミガメの足跡
これ以降新しい足跡を見ていない







ウミガメは目が悪いのだろうか
障害物の流木があるのに寸前まで気がつかず、ぶつかってからあわてて方向転換している
目線の位置が地面すれすれだからしょうがないのだろうか








さすがに最近は観光客が昼の間たくさん押し寄せているらしい土盛海岸は人間の足跡もたくさん残されて
いたが、それらもすべて台風9号の波できれいに消え去っていた








そのきれいな浜辺で来たる運動会に備えて短距離走の練習を行なう
最近は砂の上を走っても足がつらなくなってきた
去年より少しは早くなってきている(と思う)









波打ち際にうちあげられていた遠く中国から流れ着いたインスタントラーメン
パッケージはまだ新しいように見えて、持ち帰って試食してみようかと思ったほどだ







夜中の海岸にウミガメの産卵を探しに行く

2011-07-27 19:36:08 | ウミガメ観察
何度も紹介しているように、毎朝早起きしてウミガメの産卵を求めて近くの土盛海岸までランニング
している。
しかし産卵は夜中に行なわれるため、いくら毎朝早起きしても見ることはできない。
かといって真夜中の真っ暗な海岸をひとりでほっつき歩くほど研究熱心でもない。
ということでもんもんとしていたのだが、ある日物好きなジョナサン夫妻が遊びに来たときに夜中の産卵
見学ツアーに誘ってみたところ、二つ返事で行くとの返事が返ってきた。
ようやく真夜中に海岸をふらつく同志が見つかった喜びと長年の夢だったウミガメ産卵を目にできるかもしれない
期待とで胸は高鳴るのであった。






この日は我が家でビアパーティー
ジョーン・マユミ・カイトのジョナサン一家と近所の有志で乾杯








ちなみに我が家での料理は地元奄美の食材の他に、北海道から送られてくるイクラやジンギスカンそして
本場宇都宮から送ってもらっているギョーザがあーりーばーど名物として供される
いづれもなかなか好評である







この日もカイトは機嫌がいい








しかし宴会が終わり懐中電灯とビールを手にウミガメ産卵見学ツアーに出発する時、すでに寝てしまっていた
カイトを起こして連れ出したのである










寝起きでぐずる事を心配したが、全く変わらず機嫌はいいままだった
この機嫌の良さは英国人の血がそうさせるのだろうか










写真では真っ暗なのだが、ちょうどこの夜は満月
懐中電灯が必要ないくらい浜辺は明るかった
輝く月の下で白い砂浜に打ち寄せる波がはっきりと見えて、幻想的な風景だった










しかし肝心のウミガメはさっぱり現れなかった
結局午前2時過ぎまでビール片手に粘ったが、見ることはできなかった
見られたのは打ち上げられた熱帯魚に群がる大勢のムラサキオカヤドカリたちだけだった
残念
満月の夜は明るすぎてカメは海から上がってくるのを警戒するのだろうか
奄美でウミガメの産卵を見てみたい人、一緒に夜中の海岸に行きましょう









奄美の土盛海岸の最近の様子

2011-07-26 19:54:54 | ウミガメ観察
最近5時になると目がさめる。
そのまま布団の中でぐずぐずしていても暑くなってくるだけなので、目がさめたら潔く起きる。
朝早く起きてもこれといってする事がない。
しょうがないので朝のランニングに出かける。
山に向かって走っても暑いだけなので、どうしても海岸沿いに通っていてしかも木陰のあるサイクリングロード
を走ることになる。
サイクリングロードを走るとどうしても土盛海岸に行き着いてしまう。
ということで毎朝飽きもせず土盛海岸まで走って、ついでに砂浜をダッシュで駆け抜ける。
おかげで昨日は左、今日は右と毎日交互に太腿の裏のハムストリングスがつっている。
それでもめげず毎日走る。
このままだと、10月の集落の運動会の頃には生まれ変わったような素晴らしい体になっていることだろう。
その前に思い切り足の筋肉を傷めて、ランニング中止という事になるような気がするが・・。
それでもウミガメの産卵・孵化を目撃したいので夏の間は浜に通うことになる










土盛の海から日が昇る
今日も1日暑くなりそうだ








ことしはグンバイヒルガオがどんどんツルをのばして広がってきているような気がする
このツルや葉が広がって砂浜の表面を覆ってしまうとウミガメが卵を産めなくなってしまう
あまりよろしくないことではないだろうか









どんどん広がっていく様子から「群這いひるがお」だと思い込んでいたのだが、聞くところによると
「軍配ひるがお」らしい。
よく見ると、葉っぱが行司が持っている軍配に似ている
なるほど









この日また新しいカメの足跡を見つけた
ちょっと珍しいものだった
アオウミガメとアカウミガメの足跡が同じ場所に交差して残されていたのだ












ちょうど出合ったウミガメ監視員のNさんに教えてもらった
このようにちょこちょこ細かく歩くのがアオウミガメ
ブルドーザーのキャタピラーのような足跡だ











それに比べてアカウミガメは大股で大きく丸い跡を残す
ゆったりと砂の上を移動する様が目に浮かぶ
ちなみにアオウミガメのほうがずっとおいしいそうだ
今はもう食用にすることは許されていないけど