ウミガメの産卵をこの眼で見たいと思い立って、夏になると毎朝のように海岸へ探しに行くという
ことを3年続けていたが、先日ようやく念願叶って産卵をすぐそばで見ることが出来た。
じつに記念すべき出来事であった。

場所は島の北部、東シナ海に面した所にあるどれんキャンプ場
ここで第2回奄美ウミガメミーティングが開催されたのである
この中で浜に出てのウミガメ産卵観察というイベントが組み込まれていたので、非常に楽しみに
していた

このキャンプ場のオーナーのAさんは非常に研修熱心な人で、キャンプ場の前の浜に産卵に訪れる
カメたちの詳細な記録(時間、気温、水温、潮の干満等)を克明につけて産卵との関係を調べて
いるのだ
そんなAさんが見られるというのだから、かなりの確立で産卵を目撃できるだろうとの期待があった
会場には30名くらいの参加者が集まってきていた

産卵が始まるまでの間、ウミガメの基礎知識についてのお勉強
奄美で調査を行なっている東大と京大の大学院の若き研究者がウミガメの生態についてレクチャー
をしてくれる
主催者であるOさんからも奄美でのウミガメの状況について説明があったが、何故か話はケンムン
(奄美に伝わる伝説の妖怪)のほうにずれてしまい、足跡の写真などで詳しく報告してくれていた

そんな話を聴いているうちに、浜に探しに出ていた先発隊からウミガメ上陸の一報が入った
早速皆で海岸へ移動して産卵が始まるのをじっと待つ
産卵が始まる前に光が当たったり話し声がしたりすると、ウミガメはそのまま海へ帰ってしまうので
生み始めるまでは真っ暗な中で音をたてずに、ただひたすらじっと待つ

生み始めたら、あとは光を当てても近くによって見てもウミガメはもう産卵をやめることはない
そうだ
1回の産卵で100個くらいの卵を生むそうが、確立でいけばこの100個の中で大人まで育つ卵はない

カメもこんなにたくさんの人間に囲まれて産卵するのは落ち着かないだろう
自分で見物の人垣にいながら、ちょっと可哀想に思った

やがて卵を生み終えると、後脚で卵の上に砂をかけ始めた
入念に砂をかけてあたりを平らにする

それが終わると今度は前脚で砂を全体に撒き散らす
こうして生んだ場所をカモフラージュしているのだ
動き回りながら砂かけをするので、そのうち生んだ穴がどこだったの全くかわからなくなっていた
ウミガメの知恵というのもたいしたものだ
ことを3年続けていたが、先日ようやく念願叶って産卵をすぐそばで見ることが出来た。
じつに記念すべき出来事であった。

場所は島の北部、東シナ海に面した所にあるどれんキャンプ場
ここで第2回奄美ウミガメミーティングが開催されたのである
この中で浜に出てのウミガメ産卵観察というイベントが組み込まれていたので、非常に楽しみに
していた

このキャンプ場のオーナーのAさんは非常に研修熱心な人で、キャンプ場の前の浜に産卵に訪れる
カメたちの詳細な記録(時間、気温、水温、潮の干満等)を克明につけて産卵との関係を調べて
いるのだ
そんなAさんが見られるというのだから、かなりの確立で産卵を目撃できるだろうとの期待があった
会場には30名くらいの参加者が集まってきていた

産卵が始まるまでの間、ウミガメの基礎知識についてのお勉強
奄美で調査を行なっている東大と京大の大学院の若き研究者がウミガメの生態についてレクチャー
をしてくれる
主催者であるOさんからも奄美でのウミガメの状況について説明があったが、何故か話はケンムン
(奄美に伝わる伝説の妖怪)のほうにずれてしまい、足跡の写真などで詳しく報告してくれていた

そんな話を聴いているうちに、浜に探しに出ていた先発隊からウミガメ上陸の一報が入った
早速皆で海岸へ移動して産卵が始まるのをじっと待つ
産卵が始まる前に光が当たったり話し声がしたりすると、ウミガメはそのまま海へ帰ってしまうので
生み始めるまでは真っ暗な中で音をたてずに、ただひたすらじっと待つ

生み始めたら、あとは光を当てても近くによって見てもウミガメはもう産卵をやめることはない
そうだ
1回の産卵で100個くらいの卵を生むそうが、確立でいけばこの100個の中で大人まで育つ卵はない

カメもこんなにたくさんの人間に囲まれて産卵するのは落ち着かないだろう
自分で見物の人垣にいながら、ちょっと可哀想に思った

やがて卵を生み終えると、後脚で卵の上に砂をかけ始めた
入念に砂をかけてあたりを平らにする

それが終わると今度は前脚で砂を全体に撒き散らす
こうして生んだ場所をカモフラージュしているのだ
動き回りながら砂かけをするので、そのうち生んだ穴がどこだったの全くかわからなくなっていた
ウミガメの知恵というのもたいしたものだ