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奄美ロングステイ

奄美の自然の中でロングステイのできるペンションを作りました。毎日のできごとを紹介していきます。

ウミガメミーティングに行ってきた

2013-05-19 20:00:13 | ウミガメ観察
今年もウミガメミーティングを開催するとの連絡をもらっていたので名瀬まで行ってきた。
奄美には数多くのウミガメが産卵に訪れるが、他の地域を含めていったいどんな種類のウミガメが
どこの海岸にどれだけの産卵をしているのか、実はほとんどわかっていないそうなのだ。
そこで奄美でのウミガメの産卵状況についてみんなで協力して調べてみましょうよ、という趣旨の
集まりである。






会場は奄美海洋展示館
小さな水族館なのであるが、ここの水槽では生まれたばかりの子ガメをはじめたくさんのウミガメ
を見ることができる





目の前の大浜には毎年たくさんのカメが産卵のために上陸してくる
奄美でも有数の産卵場所だ





このミーティングでは産卵に関する様々な情報をはじめウミガメについての知識や観察する上での
注意点などいろんな情報を教えてくれるので毎年参加している
ときには産卵観察会なども催してくれてなかなか楽しいイベントである
奄美にも物好きはたくさんいるらしく5,60人入る会場は結構込み合っていた





この日、足跡からのカメの種類の見分け方、上陸場所で産卵されているかどうかの見極め方などを
再度教わってきた
翌朝土盛海岸に行ってみると、ちょうどウミガメの上陸した跡が残されていた
教わった点を思い出しながら観察した結果、これはアカウミガメが上陸した跡で産卵は無事に
行なわれたとみたが実際のところはどうだっただろうか



今年もウミガメの産卵が始まった

2013-05-15 20:00:38 | ウミガメ観察
ある朝、海岸を散歩していた近所のクボさんが電話をくれた。
「土盛海岸を歩いていたらウミガメの足跡があったよ。」
すぐに浜に行ってみた。




教えてもらった場所へ向かっている途中で、それとは別の足跡を見つける





海からあがった跡と海へ帰る跡の2つの足跡が見える
途中で産卵場所を探していくつか穴を掘っている





上陸した後いくつか掘った、その最後の穴に卵を産み落としている可能性が高いのだが、産まずに
そのまま海にかえってしまう場合も多い
卵を産んだかどうかを穴の周りの状態で判断するのだが、これがなかなか難しい
後日ウミガメの生態に詳しい人に写真を確認してもらったら、どうやら無事に産卵できたのでは
ないかということだった




教えてもらった場所にもしっかりと足跡が残っていた





このカメもずいぶんと産卵場所を探してたくさん穴を掘っていた
こちらも最後は無事に産めたようだ
これから7月にかけてこの土盛海岸でもどんどん産卵が増えていく
そしてこの今年最初の卵は8月の初旬に孵化する
興味のある人はその頃遊びに来てください
一緒に海岸まで見に行きましょう


土盛海岸でのウミガメ産卵は続いている

2012-08-01 20:00:27 | ウミガメ観察
土盛海岸の清掃作業に出かけた朝、ウミガメノ産卵跡を発見した。





波打ち際にくっきりと残る行きと帰りの足跡
まだ新しい
この未明に上陸したのだろう
アカウミガメの足跡のようだ
ひょっとしたら先日に目撃したあのアカウミガメが再度卵を生みにきたのかもしれない







今回の足跡は迷うことなく1点だけに直行し、そこに穴を掘っている
グンバイヒルガオが当たり一面に広がっているのだが、それをかきむしって穴を掘っている
以前はこんなに草がはびこっていたら穴を掘れないのではと心配していたが、実際にあの逞しい脚
を目の当たりにすると、そんなのはなんでもないことがよく分かった






今回はちゃんと穴に砂をかけてカモフラージュしてある
産卵は無事行なわれたようだ
2ヶ月後には孵化をチェックしに是非この場所に来よう





ついに土盛海岸でウミガメ目撃

2012-07-23 20:00:43 | ウミガメ観察
あーりーばーどのお客さんののーさんとくーさんと一緒に、夜中の12時過ぎにウミガメ産卵を
見るために土盛海岸へと出かけた。
暗い浜辺を歩くこと十数分、土盛海岸の半分近くまで来たがカメの姿は見当たらない
今回もダメかな、とほとんど諦めの境地で帰るためにサイクリングロードへ上がる道を眼で探し
始めたところで、くーさんの「あそこに何か動くものが見える!」という声があがった
よく見るとなるほど何か黒いかたまりがゆっくりと動いている
ついに土盛海岸でもウミガメ産卵目撃か
知らずのうちに近づく歩調が早まる






今までに何度か参加したウミガメミーティングで産卵を始めるまではカメにライトやフラッシュを
当てるのはもちろん近づいてもいけないということを教わっていたので、波打ち際のほうから
足跡をたどってみた
つけたばかりの真新しい足跡だ
そしてこの足跡の先についにウミガメを発見!
卵を生む穴を慎重に、1ヶ所10分くらいかけてためし掘りをしている
電灯を向けられないので写真は産卵が始まるまでお預けだ
何ヶ所か掘った穴を掘った後、もうこれ以上先には行けないという土手のところまできて今度は
時間をかけて深い穴を掘りはじめた
最初に穴を掘り出してから1時間以上がたっていた
すでにこの穴を20分近く掘り続けている
間違いない
ここで産卵する気だ
真っ暗な中、少し離れた場所で音をたてずにじっと待つ中で緊張の時間が過ぎていく

緊張しすぎて居眠りをしてしまった
気がつくと目の前で穴を掘っていたカメがいない
慌てて穴を見る
掘っただけで、卵を産み落とした形跡もそれを埋め戻した跡も見えない
前方を見るとカメが海に戻っていくところだった





残念!産卵は諦めたようだ
こうなったらもうライトをつけよう
大きなアカウミガメだ
甲羅の長さが80センチはあるだろう
前回見たアカウミガメと違ってこれは光沢もありきれいだ





どうせ竜宮城へ連れて行ってくれるならこっちのきれいなカメに乗せていってもらいたいものだ
先日の若いウミガメ研究者によると、浦島太郎が連れて行ってもらったカメはアカウミガメ
である可能性が強いとのことだった
根拠を書くとまた長くなるので割愛







せっかく時間をかけて深い穴を掘ったのに・・
何が気に入らなかったのだろうか
しかし土盛海岸でウミガメをこの眼で見られただけでもよしとしよう
次回は是非産卵を目撃したいものだ
帰ったら2時半だった
全部で3時間近いウミガメ観察ツアーであった
お疲れ様でした



奄美のウミガメ産卵

2012-07-09 20:00:50 | ウミガメ観察
ついに念願かなってウミガメ産卵をこの眼で見ることができた。
奄美でのウミガメ観察会での初体験だ





産卵をして卵を生んだ穴を埋め終わった時点で、研究者たちにより各種の記録がとられる
体長を測るのにはウミガメ用のノギスが使われる
こんなものどこに売っているのだろう





追跡調査のために体の一部にタグが取り付けられる
生態調査!という感じがする





この後カメは動き始めたが、防潮堤に先を遮られてしまった
しばらくの間強引に前進しようとしていたがやがてあきらめて海へと帰っていった






でも産卵が終わったのに更に内陸に進んで何をしようとしていたのだろうか
卵を生み終えたらすぐに海に戻っていくのかと思っていた








その後キャンプ場に戻りBBQをしながらウミガメ談義に花を咲かせていたところ、またウミガメが
浜に上がっているとの情報がもたらされた
(結局この夜は3回のウミガメ上陸があり2回の産卵を目撃することができた)






早速ウミガメが上がった地点に行き産卵が始まるのを息を殺して待つ
今度もアカウミガメだ
例によって写真は生み始めた後からしか撮れない
たくさんいた見学者のほとんどは帰ってしまっていたのでこの産卵を見られたのは研究者以外では
3名だけ
最初から最後まで、そして本当にすぐそばでじっくりと産卵を観察できた
最後に研究のためにカメの脚の根元からDNAを採取






初めて野生のウミガメを間近でまじまじと見たのだが、じつに立派な後ろ脚をもっている
進むカメの前にまわって押し戻そうと力比べをしてみたが、全くかなわなかった
すごい力の強さだ





いつウミガメの産卵は見られるのか
時間・潮の干満・月の満ち欠け、何がポイントなのか
研究者たちに尋ねてみた
返ってきた答えは「とにかく一晩中浜をうろつくことですよ」
実際彼らは朝の6時まで海岸から帰ってくることはなかった
毎日一晩中浜で産卵を探し回っているそうである
やはり野生生物相手の研究というのは厳しいものである
本当に好きでなくてはできないだろう





ちょっと疲れた様子でカメは海に帰っていった
今度は土盛海岸で産卵を見たい
一晩中歩けとは言われたものの比較的可能性の高い時間帯は教わったので、そこを目指して探しに
行ってみようと思っている
一緒に行ってみたい人、あーりーばーどに遊びに来てください