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奄美ロングステイ

奄美の自然の中でロングステイのできるペンションを作りました。毎日のできごとを紹介していきます。

土盛海岸からウミガメが旅立つ

2013-09-14 20:00:26 | ウミガメ観察
ようやく土盛海岸で見ることができたウミガメの孵化。
ゆっくりと子ガメが海に泳ぎ出て行くのを見守った。
アカウミガメの子だ
このあたりに産卵するのはアカウミガメが多くアオウミガメは少ないらしい




砂から這い出てきたウミガメの赤ちゃん
結構元気よく手足を動かしている




さすが本能
迷うことなく海へ向かって一直線に歩き(?)だす
なかなかしっかりとした足取りだ




子ガメの足跡がこんなだったとは知らなかった
これからはもうそれだと分かるから探しやすくなるだろう
子ガメにとっては、人間が砂浜に残したビーチサンダルの足跡すら乗り越えるのに苦労する障壁
だった





苦労しながらもようやく波打ち際に到着
迷うことなく水の中へと入っていく




しばらく水面をくるくる漂っていたが、やがて沖を目指して泳ぎ去っていった
アカウミガメは卵からかえると、アメリカ西海岸を目指して長い旅に出るそうである
そして何年後かに日本に戻ってきたら、また再び産卵のため生まれ故郷の浜を訪れるのだそうだ
親ガメによって産卵された卵の生存率は0.2%とか0.02%とかいわれている
この子ガメが雌だったとして、果たしてまたここに産卵のために戻ってこれるのか非常に心許ないが
いつかこの浜で会えるといいなと思っている
そのためには土盛の浜の散歩をまだまだ続けなくてはならない

土盛海岸でウミガメの孵化を目撃

2013-09-13 20:00:12 | ウミガメ観察
ついに土盛海岸でウミガメの子供が卵から孵るのを目撃できた。
もう何年も浜に通って探していたが、子ガメの足跡すら見つけられなかった。
実際「ウミガメの孵化が見られるかも」というオーナーの甘い言葉に誘われて夜中に土盛海岸を
うろついて、見つけられずにただ疲れきって帰ってきたというあーりーばーどのお客さんも多かった
それについてはただでさえお疲れのところ大変申し訳なかったと遺憾に思う次第である
だがようやく今回赤ん坊が砂の中から這い出て海に泳ぎ出すところまでじっくり見ることができた
のだ。




見つけてくれたのは土盛海岸で監視をしてくれているライフセーバーのヒロキさんだった
波打ち際で子ガメが漂っているのを発見、あたりの砂浜を探すと卵からかえった跡を見つけることが
できたそうだ
いつも自分がウミガメを探して浜をほっつき歩いているのを知っていて、連絡をくれたのだ
あわてて駆けつけると、産卵場所に連れていってくれ、だいたいこのあたりで孵化していると示して
くれた
うん、2ヶ月くらい前にこの場所に産卵した跡を見つけたのは覚えている





なるほど子ガメが這い出た足跡が残されている
ヤドカリやカニのものとは明らかに違っている
はじめて見る足跡だ
これが子ガメの足跡か
そのまましばらくそこで待っていたが、新たに子ガメが砂から這い上がってくる気配はない
もうすべて孵化してしまった後なのかと思い、試しに少し端を掘ってみた





そうしたらなんと一匹だけ砂の中からでてきたではないか
小さいが元気に砂を掻き分け前に進もうとしている





子ガメに続いてカニも出てきた
ひょっとしてこいつが砂の中でウミガメの卵を食べていたのか




見ていると子ガメはカニよりひと回り大きく、襲われるようなことはないようだった
他の天敵に襲われる前にと、子ガメは必至に波打ち際へと向かって這い続けるのだった

(写真をたくさん撮ったのであとはまた明日)


ついにウミガメの孵化を目撃

2013-08-14 20:00:33 | ウミガメ観察
先日ウミガメ観察会が東シナ海側にある国直(くになお)という集落で開催され、はるばる参加
してきた。
今回の目玉はウミガメの孵化が見られるという点だ。
今まで毎年土盛の海岸をうろつきながら孵化したカメを探してきたが、いまだ一度も見たことがない。
今度こそ目撃できるかもしれないということで、喜び勇んで向かった。




開場は国直の公民館
土盛と較べて非常に立派だ




東シナ海に面しているということは、夕陽が海に沈むのが見られるということである
奄美の海に沈む夕陽は本当にきれいだ




やがて太陽が水面のむこうに隠れてしまうと、海岸で夕陽を見ていた人たちが三々五々会場へと
集まってくる




今日の勉強会の中に「イノシシによるウミガメの卵の食害の実態について」というテーマが掲げ
られておりそのイノシシを知るという目的のために「シシを食べよう」というコーナーが設け
られ、味見ができるようになっていた
至れり尽くせりである
肉は柔らかくておいしかった





主催者の人たちからウミガメの孵化について写真やグラフを使った説明を聞いている中、浜で孵化を
探していた先発隊より小ガメが姿を現したとの連絡が入り、参加者一同浜へと移動する
子ガメは砂から這い出ると光のある方角へ進んでしまう習性があるため、海とは反対の街頭の照明の
ほうへ引き寄せられてしまうことが多かったそうだ
そのため最近はこのあたりの街灯は比較的影響の少ないオレンジ色に変えられているそうである




この日の参加者はなんと百名を軽く超えてしまっていた
その半分近くは地元の子供たちのようだった





そのため子ガメを驚かせないように列を作ってゆっくり歩き、遠巻きに眺めるだけの観察となった
上野動物園のパンダなみの人気である
ひとりひとりはライトをつけてはいけないし、写真撮影の際のフラッシュも禁止となった
この時顔を出していた小ガメは3匹
写真左側に2匹写っているのがわかるだろうか




あまり近くに寄れなかったので写真にはうまく写っていないが、この眼でしっかりと見ることは
できた
今度はなんとか土盛の海岸で孵化を見つけて、人にじゃまされずにゆっくりと観察することにしよう

ウミガメの孵化をその眼でみたい人、早くあーりーばーどに来てください
見られる可能性があるのは9月いっぱいくらいまでだと思います(最後に上陸した跡を見たのが
8月初旬だから、それから2ヶ月後の10月になっても見られる可能性はあるかもしれないけど)
一緒に子ガメを探しましょう


土盛海岸でウミガメ発見

2013-07-11 20:00:58 | ウミガメ観察
今奄美では砂浜でのウミガメの産卵が最盛期に入っている。
先日あーりーばーどに滞在しているお客さんと夜の10時ごろに土盛海岸でのウミガメ産卵見学
ツアーへと出かけてきた。
この日のこの時間帯は引き潮で波打ち際がかなり沖のほうに後退していた。
浜を南から北に向かってしばらく歩いたがあるのはウミガメの古い足跡ばかり。





産卵エリアも終わりに近づき、今日はもうカメは見られないものと諦めかけていた頃、波打ち際に
新しい足跡を発見
早速足跡をたどってみる
ウミガメ発見!
土盛海岸では今年初めての目撃である





ウミガメ研究会で教わったように、カメが産卵を始めるまでライトを点灯せず暗い中でひたすら
待っていたがいっこうに穴を掘り始める気配がない
そのうち海に向かって帰り始めてしまった
諦めてここで写真撮影






どうもグンバイヒルガオが密生しているところでは産卵したくなかったようだ
カメの頭を見ると小さかったのでアオウミガメかと思ったが、甲羅の縁がギザギザしていたので
たぶんアカウミガメだったのだろう
今回ウミガメの姿は目撃することができたが、産卵は見られなかった
もう少し浜に通って次回は是非産卵をこの目で見てみたいものだ
でも夜遅くに一人で真っ暗な浜をうろつきまわる元気はない
誰か一緒にカメ探しに行きたい人、あーりーばーどのに遊びに来てください



今年もウミガメの産卵を見に行ってきた

2013-06-26 20:00:34 | ウミガメ観察
毎年恒例のウミガメ産卵観察会が奄美の龍郷で開催された。
ウミガメ研究会のメンバーのアラタさんが経営するキャンプ場で毎年行なわれている観察会である。
アラタさんは十数年にわたってウミガメ産卵についてデータを取り続け研究することで、だいたい
何時にウミガメが産卵のために上陸してくるか、当てられるようになったのだ。





今回もたくさんの人が集まっていた
4、50名はいただろうか
結構ウミガメ好きな人は多いものなのだ
子供たちの姿も多く見られた
最初は主催者側やウミガメ研究者によるウミガメの習性などについてのレクチャーを受けながら
ウミガメが上陸するのを待つ
上陸しても卵を産み始めるまでは、カメに近づくことは出来ない
ちょっとの光や騒音でも産卵せずに海に帰ってしまうことが多いそうなのだ





夜9時を過ぎてからようやくカメに近づいてもいいとの判断がなされ、参加者全員で産卵場所である
砂浜へと向かう





全員懐中電灯には赤いセロファンをかぶせてある
赤い光がウミガメにとって最も気にならない光なのだそうである






目の前でどんどんと卵を産んでいる
2年に一度(毎年のカメもいるそうだが)1シーズン2~3回、一度に100個(200個という
人もいる)くらいの卵を産むそうだ





研究者がカメにタグを付け、体長を測定する
ちなみにこのカメの甲羅の長さは86センチであった





やがて産卵を終えたウミガメは卵が埋まった場所に後足で砂をかけて、産んだことがわからないよう
カムフラージュした後ゆっくりと海へ帰っていった
今度は土盛の海岸で産卵の瞬間を目撃したいものだ