婆さんが行く

婆さんの食卓とワンコ

グレー色のアオサギ

2024-06-27 10:24:50 | Weblog
この数日、めづらしく腹を立てながら過ごしていた。
こんなことで「フン!フン!」って思うなんて顕著な老化の表れだろうかと思って ニヤッとしたりする。
しかし、なかなか腹の虫は収まらなかった。

ある時、友人が自分が読んでいる本に感銘を受けてすごくいいから読んでみてと言われた。
あまり心が動かなかったが読みません読めませんって言うのも大人気ないような気がして話を合わせた。
この頃、目がパッとしない私は、長編や短編の読みかけを結構抱えていて先に読むのはあれだろうって本の表紙を思い浮かべた。
だから まったく 購入する気はなかった。
だいぶたってからその本について唐突にメールが来た。
あの本は、読んでいる最中ですか?あるいは読み終わりましたか?
きっと あの本を読んで我が意を得たりと思っていることでしょう。

えっ!我が意?
仕方がないから本を買っていないので もし良ければその本を貸してください。と送信してみた。
だが、それについては、まったく触れずに違う内容の返信だった。
フム~同世代なのでいよいよボケたのかなって思った。
あるいは、貸したくなくて無視したのかなって思った。
仕方がないのでネットで本を購入した。
斜め読みでざっと読んでみたが 我が意を得たりの心境にはならない。
これは、具体的に伺ってみよう。
そしてよせばいいのに本を貸したくなかったの?とついでに聞いてみることにした。
メールの返信は、貸したくなかったわけではありませんから始まって
それなのに あぁ!貸したくなかったんだね!?というまだるっこしい内容が延々と書かれていた。

しかも我が意を得たりは、やはり理解できなかった。

愛着を持った本だから貸せないって言えばそれでスッキリだったのにと頬っぺたをふくらませた。
なにさ!なにさ!って子供のように不貞腐れた。
だから、歩く。
そんな時、『アオサギ』に出会った。

目の前で顔を掻いたり 羽をバサバサやったり笑わせてくれた。
一本脚で立つなんてすごいよね。

物事には、白色や黒色だけではなく
グレーもあるのを忘れず生きていこうと思う。


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