薬害C型肝炎の被害者が5年前に国と三菱ウェルファーマ(旧ミドリ十字)など製薬会社を相手取り、大阪、福岡、東京、名古屋、仙台の各地裁に集団訴訟を起こし、今年9月判決が出そろった。薬害肝炎は、出産や手術の際に汚染した血液製剤「フィブリノゲン」を止血剤として投与され、C型肝炎ウイルスに感染したもの。血友病の治療薬の血液製剤(第九因子製剤)「クリスマシン」や「PPSB―ニチヤク」を止血剤として投与されて感染したケースもある。裁判過程で明らかになったことは、国民の健康や安全ではなく、与党・自民党や製薬業界の利益を優先する、相も変らぬ「政・官・業の癒着体質」であり、監督官庁の担当企業に対するパターナリズムである。 . . . 本文を読む
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