プロメテウスの政治経済コラム

プロメテウスは人間存在について深く洞察し、最高神ゼウスに逆らってまで人間に生きる知恵と技能を授けました。

憲法96条の改正  これから始まる保守支配層の国民総攻撃への前哨戦

2013-03-31 22:16:09 | 政治経済
日本の保守支配層の中核にある多国籍大企業は、国家権力を使い、労働者階級や中小企業に犠牲を転嫁することで、何とかグローバル市場での競争に打ち勝ち、順調すぎるほどに資本蓄積に成功してきた。しかし、世界の先進資本主義諸国は、無制限な金融緩和を続け、インフレターゲットを設定して、バブルを無理やり起こそうとするほかないところまで追い込まれていることも事実だ。これまで犠牲を転嫁してきた国民がこれからもじっと我 . . . 本文を読む

「1票の格差」違憲判決  小選挙区選出議員は全国民を代表する選挙された議員といえるのか!

2013-03-28 19:07:53 | 政治経済
昨年12月衆院選の「一票の不平等」をめぐる訴訟は仙台高裁秋田支部が27日、「違憲」と判断し、全国14の高裁・高裁支部で計16件の判決が出そろった。広島高裁、同岡山支部が初の「違憲・無効」を宣告し、12の高裁・高裁支部が「違憲」、2高裁が「違憲状態」で、国会に極めて厳しい判断を示した。「1人1票」が原則の民主主義の根幹といえる選挙制度で、1人の有権者が2票以上の権利を持つなどというのはどう考えてもお . . . 本文を読む

「主権回復の日」  安倍首相は、「恥」を意識する日本人とは無縁なようだ

2013-03-16 19:36:49 | 政治経済
もともと歴史を知らない、知ろうとしない安倍首相。サンフランシスコ講和条約が発効した1952年4月28日を「主権回復の日」とし、今年から政府主催の式典を開くという。安倍自民党になるまで、自民党の長老たちは、さすがに4月28日を「主権回復の日」などと言わなかった。戦後7年間の占領期間に何があり、どのような情況下で、どのようにサンフランシスコ講和条約が締結されたかを知っていたからである。 1952年4 . . . 本文を読む

TPP交渉参加、15日に正式表明へ   半主権国家の悲しい選択

2013-03-14 18:59:08 | 政治経済
自民党のTPP(環太平洋パートナーシップ協定)対策委員会総会が昨夜(2013年3月13日)に開かれ、反対意見もなく党として交渉参加を容認する決議を採択した。安倍首相は、15日にTPPの交渉参加を表明する予定で、合わせて、甘利経済再生担当相をTPP担当相に起用する方針を固めた。先月(2月22日)の日米首脳会談の結果、こうなることはわかっていた。財政の崖に直面するオバマ第二期政権にとって、米国経済を立 . . . 本文を読む