鳩山由紀夫首相の所信表明演説に対し、各党の代表質問が行われている。自公政治の行き詰まりによって、生まれた新政権なのだから、国民は鳩山内閣で政治が変わることを期待している。自民党、公明党の代表質問は、国民によって否定された過去の政治を反省・自己否定しない限り、当然前に進めるものではなく、後ろ向きとならざるをえない。日本共産党の志位和夫委員長は、鳩山首相が「政治を変える」と繰り返しながら具体的に語らな . . . 本文を読む
北沢俊美防衛相が27日、米軍・普天間基地の辺野古(沖縄県名護市)「移設」案について「公約を全く満たしていないと認識するのは間違いだ」と「容認」姿勢を示したのに対し、同日、鳩山由紀夫首相は「そうは思っていない」と否定。岡田克也外相は、嘉手納基地(同県嘉手納町など)への統合案を引き続き検討する旨を再発言し、政権内の不一致、迷走が際立っている。民主党内からもこうした状況では、「交渉にならない」「ほかの公 . . . 本文を読む
大阪府の橋下徹知事が目指す府庁舎移転の関連議案をめぐり、府議会は27日の本会議で、府が移転先とする大阪ワールドトレードセンタービルディング(WTC)への移転条例案は否決し、約85億円の購入予算案を可決した。自民、民主、公明の3会派は、個々の議員の投票態度を拘束せず自主投票としたが、その結果、移転を否定する一方で、移転先のWTCを買うという矛盾した結論になった。異論が強かった「先行取得」の結果となっ . . . 本文を読む
政権交代から40日たってやっと臨時国会が召集され、鳩山由紀夫首相の初の所信表明演説が行われた。鳩山首相は所信表明演説で、「『今こそ日本の歴史を変える』との意気込みで、国政の変革に取り組む」と決意を表明。「友愛政治」をめざすとして、「戦後行政の大掃除」「命と生活を守る政治」「『架け橋』としての日本」を柱に政治姿勢を明らかにした。自公政治から“政治を変える”“歴史を変える”と繰り返す意気込みはわかるが . . . 本文を読む
<地方分権>のお題目のもと、国から地方自治体への6権限の移譲を巡って、長妻昭厚生労働相と原口一博総務相は、今月中の合意を目指すという。長妻厚労相と原口総務相は、保育所、特別養護老人ホームの設置基準のほか、保育所の利用者の要件、都道府県の職業能力開発校の管理運営の外部委託、障害福祉サービス事業の基準など6つの権限を自治体に移譲する方向で調整に入った。福祉サービスの公共的責任を放棄し、規制緩和と商品化 . . . 本文を読む
岡田克也外相は23日夕の記者会見で、米軍普天間基地(沖縄県宜野湾市)の「移設」先について「県外は事実上選択肢として考えられない」と述べ、沖縄県外への移設は困難との認識を表明した。岡田外相の発言は、「県外移設か国外移設」としてきた新政権の方針の重大な転換である。対等な日米関係が構築されるか否か。その試金石の普天間問題が早くも行き詰まり、対米追従の現状容認に流れつつある。その裏には、ゲーツ米国防長官や . . . 本文を読む
JR西日本が航空・鉄道事故調査委員会(現・運輸安全委員会)による糾明を回避するために、トップマネジメントを先頭にあの手この手の対策を打っていたことが相次いで明らかになってきた。これだけ周到な対策を打っていたということは、宝塚線(福知山線)脱線事故にJR西のトップマネジメントがいかに深くかかわっていたかを逆に証明するものだ。私も、現役時代いわゆる税務調査対策の現場でさまざまな対応をした経 . . . 本文を読む
辞任会見で報道カメラマンをにらみ「出て行け!」と恫喝した日本郵政の西川善文社長。小泉・竹中「構造改革」路線の象徴であった郵政民営化の終焉を意味する惨めな姿だった。民営化(privatization)とはPrivate Only=関係者以外立ち入り禁止つまり仲間内での私物化ということだ。近くつくられる予定の「郵政疑惑解明チーム」は、「かんぽの宿」問題、三井住友カードとの提携、博報堂と組んだ広告・宣伝 . . . 本文を読む
来日中のゲーツ米国防長官は21日、北沢俊美防衛相との会談後の共同会見で、米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の移設問題をめぐり、「普天間移設がなければ、(沖縄の)海兵隊のグアムへの移転はない。沖縄への土地返還もない」と述べた(「朝日」2009年10月21日12時19分)。日本政府や沖縄県民の不団結の足元を見透かすような発言である。普天間基地は、米軍が「銃剣とブルドーザー」による土地強奪によって市の中 . . . 本文を読む
衆院選での自民党大敗と民主党政権発足を受け、日本の保守勢力の結束を図るシンポジウム「10・17 日本解体阻止!! 守るぞ日本!国民総決起集会」(草莽全国地方議員の会など主催)が17日、東京・平河町の砂防会館で開かれた(産經2009.10.17 19:32)。国民に嫌われ、馬鹿にされた自民党は、今後どのような道を辿るのだろうか。行く手には大きく三つの道があるだろう。第一の生き残りは、右派純化路線―い . . . 本文を読む
鳩山内閣の初の予算編成となる2010年度の概算要求が15日、各省から発表された。一般会計の要求総額は95兆380億円と過去最大に膨らんだ。さらに各省が金額を明示しない「事項要求」を加えると、実質的には少なくとも97兆円程度になるとみられる。概算要求には、公立高校授業料の実質無償化や子ども手当などを盛り込み、道路やダム建設費のムダを削減するなど、国民の願いを一定程度、反映した施策が盛り込まれている。 . . . 本文を読む
神奈川県教育委員会は15日、現在は18地区に分かれている横浜市の教科書採択を来年度から1地区に集約するよう求めた横浜市教委の要望を賛成多数で認めた。文部科学省によると、複数の採択地区制度を導入している政令指定都市で、統一への変更は初めて、という(「共同通信」2009年10月15日 )。横浜市では8月、18のうち8地区で「新しい歴史教科書をつくる会」が主導した自由社発行の中学歴史教科書を全国で初めて . . . 本文を読む
九州電力は15日、国内初となる玄海原子力発電所3号機(加圧水型軽水炉、出力118万キロワット)のプルサーマルで使用するプルトニウム・ウラン混合酸化物(MOX)燃料の装てん作業を始めた。プルサーマル発電をめぐっては、日本共産党はじめ、玄海原発対策住民会議や市民グループなどが、「MOX燃料の情報公開がない」「耐震安全基準が国の基準を満たしていない」などを挙げて、同計画の実施延期や中止を求める請願書や要 . . . 本文を読む
沖縄県の仲井真弘多知事は13日、日米両政府が名護市の辺野古崎沿岸に計画している普天間基地代替施設の新基地建設にかかわる環境影響評価(アセスメント)準備書についての知事意見を防衛省沖縄防衛局に提出した。環境影響への全般的な項目にわたって「書き直し」を求める意見を出しながら、煮え切らないのは、仲井真知事の態度である。なぜ米軍普天間飛行場の名護市辺野古移設に明確にノーと言えないのか。県外移設がベストであ . . . 本文を読む
今年の6月、共同通信は、複数の元外務事務次官の証言に基づき、政府が領海は法的に12カイリ(約22キロ)が原則なのに、宗谷、津軽など五つの重要海峡の領海幅を3カイリ(約5・6キロ)に制限したのは、米軍の核搭載艦船による核持ち込みを政治問題化させないための措置だったことを明らかにしていた(「共同通信2009/06/21 16:27」)。その背景に、核兵器を搭載した米原子力潜水艦の「自由通航 . . . 本文を読む