プロメテウスの政治経済コラム

プロメテウスは人間存在について深く洞察し、最高神ゼウスに逆らってまで人間に生きる知恵と技能を授けました。

最低賃金2ケタアップ  情勢にあわせた労働組合の力量アップを!

2007-10-07 20:33:59 | 政治経済
新しい地域別最低賃金額が決まった。まじめに働いても生活保護水準の収入さえ得られないワーキングプア(働く貧困層)が広がるなか、主要国で最低水準となっている「最低賃金」の引き上げが焦眉の課題となっていた。貧困と格差拡大に反対する国民・労働者のたたかいがたかまるなかで、今年は従来とは違う引き上げが期待された。今年の地域別最低賃金は、東京の時間額20円アップをはじめ、30都道府県で10円以上の引き上げなど平均14円、2ケタアップが実現した。ここ近年は最高でも6円程度だったのと比べると、二ケタの大台に乗せたことは一つの前進にちがいない(「しんぶん赤旗」10月4日)。しかし、全労連や連合が一致して要求した、時給千円以上の引き上げには、はるかに及ばない。日本の労働者階級と資本家階級の力関係は、いまのところ残念ながらその程度なのだ。ここ何年来、日本にはまともなストライキの実施件数の統計すら存在しない。 . . . 本文を読む