北朝鮮の核問題をめぐる6カ国協議の議長、武大偉・中国外務次官は10月3日、先に北京で行われた協議での合意文書を発表した。北朝鮮の三つの核施設の無能力化と核計画の申告を12月31日までに行うことなど、非核化に向けた「次の段階」(第2段階)の措置の具体的な内容が書かれている。ただ、各国間の合意づくりを優先したため、不明確な点が残ったことも確かである。申告対象となる核計画では、核兵器や抽出済みプルトニウム、ウラン濃縮への言及はなく、「すべての核計画の完全かつ正確な申告」という表現にとどまった。とは言え、北朝鮮の核施設の無能力化と核計画の申告が合意どおりに年内に履行されれば、朝鮮半島非核化の流れに大きなはずみがつく重要な一歩となることは、間違いない。一方で6カ国協議のなかで、北朝鮮の非核化や米朝関係正常化などが徐々に履行されているのに比べて、日朝関係が立ち遅れていることは否めない(「しんぶん赤旗」10月4日)。 . . . 本文を読む
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