プロメテウスの政治経済コラム

プロメテウスは人間存在について深く洞察し、最高神ゼウスに逆らってまで人間に生きる知恵と技能を授けました。

大マスコミが報じない2つの熱いたたかいとSLAPP訴訟問題

2011-02-28 18:40:53 | 政治経済
今、大マスコミがほとんど報じない小さな地区の住民の草根のたたかいが、その大義ゆえに若者の心を揺り動かし、ネットの世界では毎日実況中継が繰り広げられるくらいに熱くなっている。沖縄・高江、山口・田ノ浦、祝島の3元中継サイトも開設され、次々と現地と結んだ若者たちの声が載せられている(http://www.ustwrap.info/multi/7222191::7083136::6876846#kamin . . . 本文を読む

生活も営業も破壊する消費税増税  なぜ法人税減税は「究極のバラマキ」なのか

2011-02-24 20:53:33 | 政治経済
消費税増税は庶民の生活も営業も破壊し、内需不足の不況を深刻化し、さらなる財源不足を招くことは明らかである。法人税減税は、庶民の犠牲の上に、強い大企業の溜め込み利益を増やすことに奉仕するだけである。多少社会保障給付を受ける庶民は、消費税で再び巻き上げられ、幸か不幸か社会保障給付に縁の薄い庶民は消費税の増税だけがのしかかる。大企業と富者だけは過剰な富を溜め込んで高みの見物である。どんな問題でも問われる . . . 本文を読む

「国民益」を掲げて「財界益」を押し付ける「朝日新聞」  進むジャーナリズムの自壊現象

2011-02-23 18:51:41 | 政治経済
今朝(2/23)の「朝日新聞社説」をみて驚いた。今年に入りマスメディアの自壊現象は激しさを増しているが、ここまで露骨に財界・アメリカの宣伝機関に成り下がるとは・・!「朝日」社説の一本目は、「予算関連法案―国民益を考え、歩み寄れ」であり、二本目は「小沢氏処分―真の区切りとするために」である。日本経団連の米倉会長が「給料泥棒のようなものだ」と怒っていますよ、意地を張らずに予算を通すべきだ。マイケル・グ . . . 本文を読む

菅内閣最後の足掻き  財界の高まる大連立への衝動  国民世論の頑張りどころ 

2011-02-21 21:51:15 | 政治経済
菅応援団の朝日新聞社が19、20日に実施した全国定例世論調査(電話)によると、菅直人内閣の支持率は20%で、昨年6月の内閣発足以来最低となった。不支持率も62%で最高。また、菅首相の進退について聞いたところ、「早くやめてほしい」が49%で、「続けてほしい」の30%を上回った。 それでも、菅首相は21日午前の衆院予算委員会で、「社会保障と税の一体改革は避けては通れない重大な課題であり、この時期に政 . . . 本文を読む

外交文書公開  日本にとって沖縄とはなにか  ダグラス・ラミスさん おおいに語る

2011-02-20 20:40:07 | 政治経済
外務省が18日公開した外交文書には、改めて“日本にとって沖縄とはなにか”を考えさせられる文書が多数含まれていた。駐米日本大使館が外務省に送った極秘公電(67年4月15日)によると、ライシャワー元駐日米大使が、外務省関係者に対し、「沖縄の軍事施設をグアム島にそっくり移すことは理論的には可能」と発言。同元大使は「(移転には)30ないし40億ドルの経費がかかるという推定が軍部によ . . . 本文を読む

日本航空で安全無視の人減らし  稲盛「JALグループ企業理念」の危うさ  小倉寛太郎さんは何と言うだろうか

2011-02-18 21:23:04 | 政治経済
日本共産党の穀田恵二議員が17日の衆院予算委員会で「再建」を目指す日本航空で異常な人減らしによって安全が脅かされている実態を示し、徹底調査と不当解雇の撤回を求めた【穀田議員の京都弁の迫力に押された大畠章宏国土交通相は「明日、日航社長を呼び、航空行政の安全について確認したい」「立ち入り検査をしたい」と述べた】。穀田氏は先ず、日航の新たな「企業理念」から「安全」の文字が消えたことを取り上げた。そして、 . . . 本文を読む

北方領土、「何を言おうが日本領土」  威勢がいいのはよいが、歴史を無視しては話にならない

2011-02-17 21:05:28 | 政治経済
枝野官房長官は16日の記者会見で、ロシアのラブロフ外相らが第2次世界大戦によって北方領土はロシア領と確定したとの見解を示していることについて、「ロシア高官が何を言おうが、(北方領土が)我が国の領土である歴史的、法的地位はなんら揺らがない」と反論してみせた。自滅過程に入った菅政権の官房長官がそれこそ何を言おうが、いちいち論評する必要もないかもしれない。しかし、日本の政治言説には、右翼、左翼を問わず歴 . . . 本文を読む

鳩山「抑止力は方便」発言 <続き>  ゲーツ国防長官も「海兵隊の任務って何?」

2011-02-16 21:00:16 | 政治経済
昨日の当ブログで私は、鳩山前首相が、学べば学ぶほど「海兵隊は抑止力」と言ったのは、ジャパン・ハンドラーズと彼らに加担した外務官僚、防衛官僚、大手マスメディアや御用評論家たちに対し、追い詰められ、首相を追い出されることになった人間として、最後に嫌味を思いっきり吐き出した「イタチの最後っ屁」であったのだろう。だから、後付けの「方便だった」と思わず本音を漏らしてしまった、という指摘をしておいた。ジャパン . . . 本文を読む

鳩山「抑止力は方便」発言 「よくぞ本当のことを言った」 一番困っているのはジャパン・ハンドラーズ

2011-02-15 18:46:04 | 政治経済
鳩山前首相が、沖縄県の米軍普天間飛行場の「県外移設」を断念した理由として海兵隊の抑止力を挙げたのは「方便だった」と発言したことが、波紋を広げている。一番困っているのは鳩山・小沢を引き摺り降ろした日米安保で飯を食っているジャパン・ハンドラーズであり、ジャパン・ハンドラーズに加担した外務官僚、防衛官僚、そして財務官僚(菅を焚き付け、消費税に話題を逸らした)、さらに恥を晒した大手マスメディアや御用評論家 . . . 本文を読む

河村・橋下劇場を侮るなかれ(広原盛明氏)  政治をみる厳しい目  「時間は人間発達の場である」

2011-02-14 18:31:37 | 政治経済
建築学の広原盛明氏が「つれづれ日記」で、河村・橋下劇場の手強さについて警鐘を鳴らしておられる(広原盛明のつれづれ日記2011-02-12)。そこでは、革新側の弱点を率直に指摘する。「橋下政党との宣伝戦・情報戦に打ち勝つためには、広くメディア関係者やコミュニケーションの専門家、宣伝業界のプロなどの知恵を借りなくてはならない。革新政党・労働組合幹部・学者などの固い頭やセンスだけでは、思いつくことはたか . . . 本文を読む

2011経団連「経労委報告」の傲慢さ  将来性や付加価値からみて非正規と正規の格差は当然!

2011-02-12 21:01:56 | 政治経済
米倉弘昌新会長のもとで今年の春闘に臨む財界の基本的姿勢と考え方についてどのような報告が打ち出されるか注目されたが、発表された2011年「経営労働政策委員会報告」の内容は、その傲慢さの点で一段と異常なものとなった。そこには、一読して唖然とするような身勝手な財界要求が羅列されている。米倉氏の日本経団連会長就任は、鳩山政権が崩壊し、菅内閣が登場する時期と重なる。政治戦線は、菅の登場で財界が完全に牛耳った . . . 本文を読む

日航整理解雇問題  資本主義企業のもとでの労働の意味を問い直した共産党・志位委員長質問

2011-02-11 20:55:56 | 政治経済
日本航空の不当解雇問題などを取り上げた、今月2日の共産党・志位和夫委員長の衆院予算委員会での基本的質疑が話題になっている。「毎日新聞」2011年2月7日付の風知草「効率と幸福の間」で山田孝男さんは、「日本航空のベテラン機長や客室乗務員の解雇は、職業というものの奥深さを知り、仕事と深く結びついた人間の尊厳と経営効率の関係を問い直す事件である。航空業界にも労務にも疎い筆者に、そう気づかせてくれる国会質 . . . 本文を読む

河村氏、トリプル選完勝  生活改善への県民の願いはわかるが「減税」や「中京都」では何も解決しない

2011-02-08 18:28:51 | 政治経済
前代未聞のトリプル投票の主役、河村たかし前名古屋市長が6日、完勝した。「庶民革命」を旗印にする自称「平成の織田信長」は、自ら辞職した出直し市長選で他候補を圧倒。異例の市長主導の住民投票では、天敵・市議会を解散に追い込み、地域政党「減税日本」を率いて出直し市議選を見据える。知事選には盟友の前衆院議員、大村秀章氏を担ぎ出し、既成政党の候補を寄せ付けなかった(「毎日」2011年2月7日)。 投票で有権 . . . 本文を読む

ドキュメンタリー映画『An Investigation into 9-11』  アフガン戦争の検証を!

2011-02-07 20:36:41 | 政治経済
ドキュメンタリー映画『An Investigation  into 9-11』 の劇場公開が関西でも始まった。邦題『ZERO:9/11の虚構』が描くのは、9.11事件の公式説明に対する徹底的な問い直し――検証である。自然現象ではない歴史上の事件は、誰か(複数の関係者、組織も含めて)の意思決定によって惹き起こされる。9.11事件は、「21世紀初頭に生み出されたありとあらゆるウソの最たるもの . . . 本文を読む

米国の「最大の脅威は債務」!?   「仕方ないという空気」をどう突き崩す?

2011-02-03 18:26:41 | 政治経済
いかなる敵も寄せ付けない世界最強の軍事大国アメリカで、ここに来て軍事費と軍の役割、特に海外駐留軍の意義について、初めて本格的な議論が始まりそうだいう(但し日本の基地だけは特別扱い)。琉球新報・与那嶺路代さんのワシントン特派員レポートである(『世界』2011・2 No.813)。軍産複合体の支配が政治・経済・社会・思想の隅々まで行き渡っているアメリカが変わることなど、私の目の黒い間にはないだろうと思 . . . 本文を読む