衆院予算委員会で、海上自衛隊の給油活動をめぐる本格論戦が始まった。議論の焦点のひとつが、いわゆる給油転用問題である。インド洋での自衛艦による給油活動は戦争ではない、アフガニスタン国内での武力行使とは違う、日本の石油確保のため必要だというのが、政府・与党の主張のようだ。そのために、海自による給油の行き先は、テロリストの捕捉や麻薬の押収を目的とする「海上阻止行動」で、アフガン国内の戦争にもイラクの戦争にも使われてない――転用はないという主張に一生懸命である。しかし、これほど滑稽な話はない。アフガニスタンは、地図でみればわかるように内陸国である。イランかパキスタンを横切らないとアラビア海にでることができない。そもそもテロリストの捕捉や麻薬の押収のために、なんで空母が必要なのか。アメリカ軍は、中東地域の戦争のために艦隊をインド洋・アラビア海、ペルシャ湾に派遣しているのだ。つまり、イラク作戦、アフガン作戦、海上阻止活動、この三つの活動は一体の任務で、どれかの作戦中に給油を使い切ったから他の活動と無関係というような話ではない。「無料ガソリンスタンド」で給油した艦艇の行き先は自由なのだ。 . . . 本文を読む
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