日本共産党の市田忠義書記局長は27日、国会内での記者会見で、菅政権の震災・原発対応について問われて「極めて不十分だ。被災者の生活と生業の再建を第一義的に考えるべきだ。原発問題では事故の収束はもちろん、正確で機敏な情報の提供と対応、期限を切った撤退を決断すべきだ」と強調した(「しんぶん赤旗」2011年6月28日)。震災復興をどのような理念のもとに進めるか、又、原発依存から如何に撤退す . . . 本文を読む
東京電力・福島第一原発では引き続き恐ろしい事態が進行しているというのに、菅首相を筆頭とした永田町の面々は一体何をしているのか。福島第1原発では、東電社員2人が、同原発の事故対応に限り特別に定められた線量限度250ミリシーベルトの2倍を超える被曝をするなど大量被曝が次々明らかになっている。片や、菅首相の退陣騒動には、ほとほと呆れるばかりである。菅は依然、辞める気配がないどころか、次々と都合の良いハー . . . 本文を読む
本格的な電力需要期を目前に、定期点検などで停止中の原発の運転再開を認めるかどうか、私たちの意思が問われている。菅政権は先週末、福島の事故を受けて電力各社が実施した緊急安全対策を「適切」と宣言。自治体に再稼働への同意を促す動きを強めている。ところが、国が明日(26日)、佐賀市で開く予定の「説明会」(経済産業省主催)は、県民への説明の場とは到底言えないものだ。会場は「警備上の問題」を理由に非公開。会場 . . . 本文を読む
県民の5人に1人が犠牲になった沖縄戦が終結して、23日で66年である。日米政府は、6・23が沖縄の人びとにとって特別な日であることを百も承知しながら、2日前の6月21日、「2プラス2」で日米軍事同盟をいっそう強化・拡大し、戦争も基地もない沖縄を願う県民の声に真っ向から挑戦した。「2プラス2」の文書は沖縄の普天間基地を名護市辺野古に「移設」する計画を確認し、新基地の滑走路の形状を「V字形」一本に絞り . . . 本文を読む
与野党は22日午前、国会内で幹事長・書記局長会談を開き、同日で会期が切れる今国会の延長をめぐり協議した。民主党の岡田克也幹事長は8月31日までの70日間延長する案を提示。同党は午後の衆院本会議で、延長を議決する方針である。菅首相の退陣時期が依然不透明であることから、引き続き政局が混乱するのだろう。しかし菅氏には、米国・財界に魂を売ったうえに、そう長くはないという開き直りの強みがある。さらに、菅首相 . . . 本文を読む
日米両政府は21日に開催予定の日米安全保障協議委員会(2プラス2)で、東日本大震災での米軍の救援活動「トモダチ作戦」を踏まえ、米軍と地方自治体の災害時の協力推進に合意する方針だ、という(「琉球新報」2011年6月16日)。米政府が2008年、06年に北朝鮮がミサイル発射や核実験を相次いで実施して朝鮮半島の緊張が高まったことを背景に、日本国内にある民間空港や港湾の実地調査を急ぐよう、日本政府に繰り返 . . . 本文を読む
イタリアで脱原発の国民投票が可決されたことについて、自民党の石原伸晃幹事長が「集団ヒステリー」だと発言した。民主党の関係閣僚も一斉に、14日の閣議後会見で、今夏の電力供給不足を見据え、点検停止中の原発の再稼働に取り組む姿勢を改めて強調した。原発利益共同体の中核の一つである関西電力の八木誠社長は同日、経済産業省で海江田万里経産相と会談し、原発の運転再開に向けて国が一層の努力をするよう要請した。このま . . . 本文を読む
少し途切れたが、前回(6月9日)の続き。西谷さんらは、ベンガジ〜ミスラタの、いわゆる「避難民輸送船」の定期船に乗り、ミスラタに入ることができた。ミスラタ市内は、3月はカダフィー政府軍、4月は反政府勢力が奪還した。NATO軍の空爆による支援を受けて、反政府勢力は巻き返すことができたのである。NATO軍の空爆は当初、カダフィー軍の虐殺を止めるための「仕方のない」空爆だったが、多国籍軍の軍 . . . 本文を読む
東日本大震災から3カ月の11日、「脱原発」を訴えるデモやイベントが全国各地で開かれた。私は、神戸元町映画館でドキュメンタリー映画『祝の島(ほうりのしま)』を鑑賞後、映画を監督した纐纈(はなぶさ)あやさんと原子力科学者小出裕章さんから話を聞く学習会に参加した。自然の中で生きる人間にとって核物質がいかに危険であるか、人類の生活となぜ共存できないかを感性のレベルでそして科学的レベルでも深くつかむことがで . . . 本文を読む
民主、自民、公明の3党が政府案を「修正」する形で合意した復興基本法案が10日午後の衆院本会議で可決、衆院を通過した。二大政党が談合したのだから、参院で13日に審議入りし、17日にも成立する見通しである。3党による「修正」談合は、菅首相不信任案をめぐり政争を繰り広げていた1日に密かに行われた。これらの事実は、菅の後釜に誰が座るかにかかわりなく、民主・自民・公明の財界に従属した政策が継続されようとして . . . 本文を読む
イラクやアフガンと同様に戦争犠牲者を取材するため西谷さんは、ベンガジ子ども病院と医療センター緊急病棟を訪問した。医療センター緊急病棟には、ミスラタの民衆蜂起でカダフィー軍の強力武器で銃撃された多くの戦争犠牲者がミスラタからベンガジに運びこまれて入院していた。
西谷さんは、少しでもトリポリに近づくため、ミスラタに入ることを決める。ミスラタは、周囲をカダフィー軍に囲まれている、いわゆる「飛び地」であ . . . 本文を読む
昨夜は、フリージャーナリストの西谷文和さんのリビア報告会に参加した。西谷さんは、5月下旬、エジプト・カイロ経由でリビアに入り6月1日に帰国したばかりである。北大西洋条約機構(NATO)主導の多国籍軍によるリビア・カダフィ独裁政権攻撃が始まって80日が過ぎたが、財力のあるカダフィ政権側は最新兵器を買い集め、依然、反政府軍と対峙している。反政府軍を支援する米英仏などは、武力行使を通じてカダフィ大佐を退 . . . 本文を読む
大阪府議会は4日未明、橋下徹知事が率いる地域政党・大阪維新の会が提案した、現行109の議員定数を88に大幅削減する条例を可決した。公明、自民、民主、共産各会派が欠席する中、過半数を握る維新が「強行採決」に踏み切った。2015年の次期府議選から適用される。橋下知事は本会議後、報道陣に、「採決のあり方には賛否両論あるかもわからないが、21議席という大幅な削減、議会改革への決意は、府民にも理解してもらえ . . . 本文を読む
自民、公明、たちあがれ日本の野党3党が共同提出した菅内閣に対する不信任決議案は2日午後の衆院本会議で、反対293票、賛成152票の反対多数で否決された。本会議に先立って行われた民主党の代議士会で菅首相が東日本大震災からの復興にメドがついた段階で辞任する意向を表明したことで、想定されていた民主党内からの大量造反が回避されたからである。民主党分裂の危機回避に動いたのは党の創業者である鳩山前首相である。 . . . 本文を読む
自民、公明両党は1日夕に党首会談を開き、内閣不信任決議案を同日中に衆院へ共同提出するという。衆議院に不信任決議案が出されれば、すべての案件に優先して審議、採決が行われることになる。2日午後の衆院本会議で採決される見通しだ。2010年9月14日の民主党代表選挙で菅直人が小沢氏に大差で勝ち、首相に再任された時から、菅政権は政権交代の意義を放棄し、自公と同じ新自由主義「構造改革」路線に完全に回帰したのだ . . . 本文を読む