プロメテウスの政治経済コラム

プロメテウスは人間存在について深く洞察し、最高神ゼウスに逆らってまで人間に生きる知恵と技能を授けました。

公務員賃下げ法案可決   真面目に怒る気にならない連合のダラ幹ぶり

2012-02-24 19:20:55 | 政治経済
民主、自民、公明3党が密室談合のうえ、提出した国家公務員給与削減法案が23日、衆院本会議で採決され、3党などの賛成多数で可決された。日本共産党の志位和夫委員長は23日、国会内で会見し、国家公務員の給与を平均7・8%も大幅に引き下げる法案が衆院本会議で可決されたことについて、三つの問題点を指摘し、「どこからみても道理のない暴挙であり、強く抗議するとともに、廃案のために全力でたたかいぬく」と表明した。 . . . 本文を読む

ギリシャ追加支援決定   出口のない赤字国責任論

2012-02-23 20:58:43 | 政治経済
難航していたギリシャへのユーロ圏諸国の追加支援が決まり、同国のデフォルト(債務不履行)によるカタストローフ(制御不能な資金逃避による金融・財政の崩壊と長期深刻な不況)は、当面、回避された。しかし、危機の原因である域内不均衡問題を問わないで、危機の責任を赤字国の自己努力による財政規律の確立と賃金や年金の引き下げなど政府・家計双方に徹底した緊縮策を押し付けることは、周縁国を制御困難な政情不安と経済危機 . . . 本文を読む

暴走メディア  消費税・TPP「共同社説」  野田首相を鼓舞するNHK

2012-02-21 18:53:02 | 政治経済
  大手メディアの暴走が止まらない。野田内閣が掲げる消費税増税計画の断行をいっせいに迫り、今やらないと「財政が破綻する。社会保障制度が崩壊する」と国民を脅し、あげくに反対世論を「逆風」よばわりする傲慢である。国民は、原発報道でマスメディアのウソを知ったはずである。メディアが「権力の監視」の役割を放棄し、時の政権のお先棒を担ぐ暴走をしたとき、国民がどのような運命に晒されたか、私たちはしっ . . . 本文を読む

「伊勢崎奪還事件」と小林多喜二   橋下思想調査を撥ねかえせ!

2012-02-17 20:32:50 | 政治経済
小林セキさんが「あ-またこの二月かきた」と嘆いた多喜二の命日である2月20日が近づいた。今年も全国各地で2012年多喜二祭が催されていることだろう。私は昨日(16日)、兵庫県多喜二祭に参加した。大田努多喜二・百合子研究会副代表、日本民主主義文学会会員から「『伊勢崎奪還事件』と小林多喜二」と題する記念講演を聴いた。「伊勢崎奪還事件」は実に愉快な事件である。官憲の暴虐が吹き荒れた戦前において、満州事変 . . . 本文を読む

衆議院選挙制度改革  マニフェスト総崩れのなかで「比例定数80削減」に固執する民主党・野田政権

2012-02-15 20:15:09 | 政治経済
衆院の選挙制度改革に関する各党協議会が本日(15日)午前、国会内で開かれ、座長の樽床伸二民主党幹事長代行が、衆院の比例定数80削減や、小選挙区比例代表連用制を検討対象に含めることなどを盛り込んだ「座長私案」を各党へ正式に提示した。しかし、比例80減に公明党などから異論が相次ぎ、16日も協議会を開くことになった。 「4年間は上げない」(鳩山由紀夫元首相)との公約を踏みにじって消費税増税に暴走する民 . . . 本文を読む

10─12月期実質GDPマイナス  縮む日本経済

2012-02-14 18:16:51 | 政治経済
内閣府が13日発表した2011年10─12月期国内総生産(GDP)は実質・名目とも2四半期ぶりにマイナス成長となった。この結果、2011年実質成長率は前年比マイナス0.9%と、2009年以来2年ぶりのマイナスとなった。東日本大震災と夏場以降の歴史的な円高の長期化、欧州債務危機を契機とする海外経済の減速、タイ洪水の影響による供給制約などの一時的要因もあるが、2011年の貿易統計(速報)で貿易収支が3 . . . 本文を読む

2月13日(月)のつぶやき

2012-02-14 02:36:19 | 政治経済
17:17 from web 福島第一原発2号機で13日正午、上昇傾向を示していた圧力容器底部の温度がとうとう94・9度に達した。野田首相は、冷温停止状態に変わりはないと火消しに躍起だ。東電は温度計の故障の可能性が高いと言い出した。メルトスルーして圧力容器内に落下した核燃料棒がどうなっているか誰も知らない。17:44 from web 橋下大阪市長が大阪市職員に実名での回答を義務づけた「労使関 . . . 本文を読む

ギリシャ危機の日本に対する教訓は何か

2012-02-12 20:29:26 | 政治経済
消費税増税派は、猫も杓子も消費税増税を正当化するために欧州の債務危機を持ち出す。しかし、日本が欧州の債務危機から学ぶべき教訓は消費税増税などでない。欧州のソブリン危機は、ユーロ圏を一つの単位とする新自由主義的蓄積の帰結に他ならない。「グローバル化のなかの新自由主義=財界、アメリカの要求」の帰結(毒)を新自由主義的毒薬の税制で対処することは、いわば「毒をもって毒を制する」処方箋である。この禁じ手が現 . . . 本文を読む