とりあえず一所懸命

鉄道の旅や季節の花、古い街並みなどを紹介するブログに変更しました。今までの映画や障害児教育にも触れられたらと思います。

沖縄平和ツアー②

2007-01-01 16:35:20 | 写真日記
 沖縄県平和祈念資料館です。この施設は、沖縄戦のことを風化させないことを目的にしてできた施設で、平和祈念公演と合わせて大変貴重な施設です。この施設の設立理念が大変格調高いのでぜひHPに行って見てもらうことを勧めます。

 バスから降りて資料館についての最初の説明がありましたが、最初に目についたのは、ハブ注意の看板です。不真面目さは直っていません。



 平和祈念資料館の中は、写真、資料、映像といろんな資料があふれていて、真実を伝えるのには大変役に立つのではないかと思いました。ただ、朝からずっとこの流れできたので、もうお腹いっぱい状態になって大変疲れていました。




展望台があるというのでそちらに逃げることにしました。東シナ海に突き出た岬は大変見応えのある風景でした。でもその岬は住民たちが最後に追い込まれていった岬でもあるのだから複雑な思いです。
 せめて、天気だけでも良かったら気持ちも晴れるのにずっと雲っていたので、お天気同様どんよりと雲ってしまいました。

 

 公園のあたりを散歩しながらいろんなことを考えていました。公園の中央には平和の礎(いしじ)が扇形の整然と並んでいます。沖縄戦の犠牲者の名前を刻銘したメモリアルになっています。刻銘碑には沖縄出身の軍属、軍人、出身県別軍人軍属アメリカ、イギリス、台湾、朝鮮出身者も並べてあるが、圧倒的に沖縄の人の犠牲者が多いことに気づきます。犠牲者の人数でなく、名前で記してあることにリアリティーがあるように思いました。

  

 名前をずっと見ていたら沖縄の人の名前に特徴的なものをいくつか見つけました。名字が変わっているのは気づいていましたが、名前のなかにナビという名前を見つけました。映画『ナビィの恋』のナビィはニックネームでもなんでもなく本名だったのですね。他にカマドさんやウシさんなどもたくさん存在しました。

  

 朝鮮半島からもたくさんの人たちが軍属として送り込まれています。飛行場の建設や陣地のづくりなどに使役されて犠牲になった人たちもたくさんいます。もちろん「慰安婦」として連行された女性たちも、各部隊に配属されていたそうです。その人たちのために「韓国人慰霊塔」が建立されています。

    

 一通りの南部戦跡での学習を終えて、今夜の宿である『まーみなー』に到着しました。かわいらしいペンションでした。この日は沖縄らしくなく風の強いとても肌寒い日でした。すぐに部屋に入って荷物を落ち着かせました。男性は同室ということで9人が雑魚寝というなかなかシビアーな環境になってしまいましたが、気心知れている組合員同士ということで、まあ問題ないかなというところでした。

  

 夕食までまだ1時間ぐらいあったのですが、部屋でぼんやりするのもつまらなくてじゃまになるかな?と思いながら1階のリビングルームにお邪魔しました。犬が4頭ごろりんとなっていました。犬は全部ラブラドールレトリバーでなかなか壮観でした。夕食の準備を忙しくしているところにお邪魔させてもらいながら、三線をポロリンさせてもらいました。一緒に行ったのんびり倶楽部氏は、勘がいいいようでどんどんスケールが飛び出していましたが、私めは、どうも思ったように弾けません。ギターの経験が長すぎるのか、年齢的なものかは定かではありませんが、苦戦していました。本棚から本を出して読んでみたりしながら食事タイムを待ちました。



 みんな揃ったところで食事タイムになりました。まず食前酒の梅酒で乾杯しました。「お飲み物は?」ということになって「取りあえずビールで!」が飛び交うなか、一人だけ「泡盛をロックでお願いします」というわがままを通してしまいました。この日の献立は以下の通りでした。

食前酒・・・梅酒
紅芋のきんとん風
ジーマミーどうふ(ピーナツとうふ)
スヌイ (もずく)
ソーキ&ラフティ煮物(豚肉)
海鮮サラダ(海ぶどう添え)
ゴーヤチャンプルー
グルクンのハーブソテー
沖縄そば
漬物
      
 
 どれも沖縄らしくておいしかったのですが、個人的にはジーマミーどうふ(ピーナツとうふ)とゴーヤチャンプルーがとてもお気に入りでした。この味は山口では出せません。さすが、沖縄でした。ゴーヤチャンプルーはこの後も何度も食べるのですが、この夜のゴーヤチャンプルーが絶賛でした。

 食事が終わったらこのペンションならではの、お楽しみが待っています。ここのオーナーはシンガーソングシェフの会沢芽美さんなのです。
 生のピアノによるうたごえ喫茶が始まりました。最初の歌は涙そうそうです。地元沖縄で歌う涙そうそうはまた違った感じに聞こえます。配られた歌集から次々にリクエスト応えていきます。歌声喫茶になれているのは、おじさんばかりなので若者が少し、めんくらっているのがわかります。

 第2部は会沢さんのソロになります。優しい歌声で心に響いていきます。いい時間が流れていきます。話を交えながら、灰谷さんの本の中から引用した子どもの詩にメロディーをつけた歌も紹介していきます。本当に気持ちの良い時間だったのと泡盛の酔いで一瞬うとうとしてしまい申しわけなかったのですが、言い訳をすれば音楽で眠ることができたら最高だといつも思っています。

 最後にカチャーシーをみんなに指導してくれてみんなで踊って楽しい夜を過ごしました。

    


       


  



コメント (2)
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