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とりあえず一所懸命

鉄道の旅や季節の花、古い街並みなどを紹介するブログに変更しました。今までの映画や障害児教育にも触れられたらと思います。

いよいよパッチギ2ですね。

2007-01-13 17:04:30 | 映画
 キネマ旬報の邦画ベスト10も昨年に続いてシネカノンが、1位を取りましたが、いよいよ大本命の「パッチギ2」が姿を見せ始めましたね。今回の映画は出演者を入れ替えての続編のようで、このあたりはファンの中には賛否両論あると思いますが、井筒監督のこれまでの映画のキャスティングを見る限り、きっと間違いはないだろうと確信しています。確かに「パッチギ1」の時のキョンジャ役の沢尻は画面の中でもとびきり光っていたのは事実です。
 もちろん、沢尻の成長のあとを見るというのも楽しみの一つだったのですが、その後の沢尻エリカの活躍を見ると、時々の番組のイメージがついてきての続編より、思い切って配役を入れ替えるというのも考え方の一つのような気がします。私の友人のおじさんたちの間では、沢尻降板を残念がる声も強いものがあります。

 舞台は68年京都から74年の東京へと舞台を移してアンソンの家族のドラマとキョンジャの青春を描く内容になるようです。アンソンの子どもが病気のために東京に移り住むことになったことや、役者になったキョンジャの恋愛も描いていくようです。もちろん、そこには差別の問題や平和への強い願いは描かれていくのだと思います。

 制作発表の記者会見では、プロデューサーの李鳳宇氏は以下のように語っています。「今回、描く70年代はベトナム戦争の終結など色んな事があった。その当時と今の時代背景には非常に近いものがあり、今まさに、当時言われていた“LOVE&PEACE”というテーマが今一度注目されつつあるのではないか」

 万博から始まった70年代を描くということで、日本においても様々な価値観が変わっていった時代だし、アメリカではベトナム戦争が敗北に近い形で終了し、アメリカ国内には、戦争の後遺症が様々な形で色濃く残った時代です。韓国もベトナムに兵を派遣していました。それだけにまさに“LOVE&PEACE”の時代と言っても過言ではありません。

 個人的には中学・高校・大学が70年代なのでいろんな思いがあります。そういった意味でも井筒監督があの時代をどう描いてくるのか楽しみです。

 もう一つ今社会で大合唱している拉致問題も70年代後半から始まったとされています。そう言う意味でも70年代の日本と半島の問題は映画を通して見え隠れしてくるのではないかと思います。そのあたりまで踏み込んで考えていかなくてはいけないのかと思います。でも、最終的にはエンターテイメントであることも忘れてはいけません。

 差別の問題で言えば、問題は同対審による事業が全国的に展開され、形の上ではに住んでいる人たちの生活環境は制度は改善されつつある時代だったと思います。しかし、この事業は地域に限定されたもので地域を改善するというものです。もちろん在日の方たちには適用されていなかったのでそういう意味での格差は広がっていた時代だったのではないかと思います。

 記者会見の最後に井筒監督は、「前回は、高校生の恋や友情が描かれましたが、今度はあれから何年か経ち、成長して大人になって抱える問題、大人になりかける中で味わってしまう差別や逆境などを、更なるリアリズムの中で徹底的に追求してやろうと思っています。我々のつきつけるテーマは、やっぱり「愛と平和」であり、そしてその中に隠れている戦争であり、憎悪であり、並べ上げたらキリのないくらい」と述べたそうです。

 ますます公開の期待が高まります。5月全国拡大ロードショーという予定になっています。田舎にもぜひ来て欲しいものです。来ないなら追っかけをするしかありません。
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