ドリームピックのウクレレ日記

ウクレレとヨットの大好きな「お腹の大きなオヤジさま」
dreampicのウクレレ日記。

2011年3月11日から8年、再び原子炉再稼働の道を歩き始めた日本

2019年03月11日 01時25分58秒 | 日記
東日本大震災は未曾有の災害だった。

地震そのものと直後の津波によって多数の命が失われ、助かった人の心にも
大きな傷を残した。

“夜、菅総理が国民に向けてテレビで呼びかかけた。
「未経験の災害だが、日本はこれまでも立ち直って来た。今回も国民が力を合わせ
困難を乗り越えて新しい日本を作ろう」というものだった。
被災した多くの発電所が送電をストップしており、明日から電力不足を回避するため
地域を区切って交代で計画的に停電を行うので協力を、というものだった。

こういう時こそ、明日から全国民が一致して知恵と力を合わせて、我が国の復興の
ために、必ずや目標以上の成果をあげると、私は確信している。
特別なことをする、という訳ではなく、各自ひとりひとりが日頃の自分の仕事を
日頃のように出来るように復旧することが、とりもなおさず日本国の復旧に直結
することなのだ。”(2011年3月13日のブログより)

そしてこの後、原子力発電所の心臓部である原子炉の核燃料が制御不能になって
メルトダウン。史上最悪の原子炉事故となった。この事故はいまだに収拾がついていない。
原子力利用がまるで夢のエネルギを人類は得たかのように思った時代は終わった。

当時日本政府は「今後何年かかけて原子力発電所を全て廃止する」というエネルギー
政策を選んだはずだった。そして各地の原子力発電所の運転を次々に停止していった。
再生可能エネルギー、風力、日光、地熱、潮流などによる発電が各地で本格的に始動した。

ところがこの数年後、自民党の安倍政権が復活し、この方針は転換され各地の原発が
再稼働に向けた準備を始めた。経団連など経営者団体も原子力発電に賛成の声を上げ
始めている。

我が国の電力の優先順位は、火力、水力、原子力であり、再生可能エネルギーの順位は
その下だとテレビで言っていた。最近では再生可能エネルギーの発電量が増えて、他の
発電量を圧迫すると、再生可能エネルギーの発電出力を押さえる方向になるらしい。
つまり順位の低い再生可能エネルギーを電力会社が買い取らないという状況も生まれて
いるという。

日本は外国に原子力発電所のノウハウを販売している。その日本が原子力を使わない
という訳にはいかない。原子力は安全なのだと日本は思っていると信じさせる必要が
ある。・・・本当にそうだろうか、阿部さん。

国家が豊かになるというのは、物を沢山作って、街に物資や食べ物があふれ、お金を
沢山使って、さらにお金を沢山稼ぐことなのだろうか。
そして、それを達成するには原子力発電所が必要なのだろうか。

2016年国連でウルグアイのホセ大統領(当時)の「先進国と同じだけの消費を途上国が
出来るだけの資源がこの地球にあるのか」「貧しい人とは持っていない人ではなくいくら
あっても満足しない人のこと」
」という感動的なスピーチを思い出します。

もう一度、原子力発電については再考して欲しい。将来の我々の子供たちのため、私たちの
国のために。

2011年3月11日から12日までの写真にキャプションをつけて並べた。


地震直後、青山の選挙事務所の臨時電話取付工事中の現場で被災。ビルから下を見ると
通行人たちが話しあっている姿が見えた。


地下鉄に乗ろうとしたが、止まっていた。家族にも会社にも連絡がつかない。
工事工事担当のSEは家まで歩いて帰れるというので帰し、私も徒歩で銀座へ。
家族にはこの後連絡が付き、全員バラバラだが無事を確認した。


途中のコンビニでは食料が棚から消えていた。
会社に戻ると、部下たちは全員無事で電車が止まっているため、帰宅困難。
全員で会社に泊まることを決定。災害用の食糧が配られたが、私の担当は行きつけの
居酒屋で何か食べ物を作れないかと「銀三」へ。
 
銀三では、つまみくらいしか作れませんが、と作ってもらっている間に、全員ビール。




翌日、部下たちが何とか帰る算段を付けて全員帰ったあと、京浜急行が動いていると
いうので、銀座から品川まで徒歩で向かう。品川駅が外まで大混雑なので、第一京浜国道を
そのまま歩いて南下して、最悪逗子まで全工程徒歩でも帰る心を固める。

道路には車道まではみ出して歩く多くの人々の列。みなさん整然と黙々と歩いていた。
青物横丁駅でついに京急に乗り、新逗子駅に昼頃到着できた。


田越川には津波の形跡が色濃く残っていた。

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