人は存在するだけで勇気を与えることが出来…

昨日のポストアルファで何をやったかというと、あるテーマに沿ってグループで
話し合いをする。という、まあ単純なことなのです。
しかし参加者の年齢は高く、私のグループの最高齢は91歳の女性でした。
一般的には、こういう事には皆さん慣れていないのが普通で、なかなか発言しない
のですが、誰かが口火を切ると次々と出てくるものです。

私は口火役という訳でもなかったのですが、なんとなくそんな感じで日曜日応援に
行った全国障害者スポーツ大会で、勇気を貰った事などを話して、誰でも誰かに
とって、ただ存在するということが勇気を与えるという事もある、という経験を
した話で口火を切らしてもらった。

まあ、アルファにはもってこいの話で、人は存在するだけで重要なのだというのは
どの宗教でも否定はしないと思います。

Ｍ崎さんと私は、また違った意味なんだけど…。
二人でリハビリ病院に居るころは、社会復帰を目指して歯を食いしばっていた。
退院後は通院でリハビリして、入院から半年で社会復帰した私ですが、会社では
当然、前のようには仕事が出来ないことは辛かった。

そんな私が弱音を吐いたのは彼だけ。家人には仕事を辞めたいとは言っていたが
そんなことは３０年前から言っていたらしく、まともには受け取ってはくれない。
最近、徐々に慣れてきてそれほどでも無くなって来たが、この焦燥感は普通の
人にはなかなか理解しがたいものではないかな。

Ｍ崎さんはまだ車いすなしで生活が出来ない。記憶に障害がある私とはまた違う
ハンディキャップです。私の記憶障害も、治らないと言われていたけど、徐々に
ですが治って来ていますから、彼の足も少しづつは回復していると思うし、病院
でもＦ原先生はそう言っていたので、回復の見込みは無いわけじゃない。国体に
出る程の努力が出来る彼だから、絶対歩けるようになると信じている。

この入院仲間で友人のＭ崎さんから、今日メールが来て「銀メダル」だったと
教えてくれました。凄いです。車いすで３７メートル近くソフトボールを投げる
というだけで私は驚いてしまったから、“銀”と聞いても「へ～！」くらい。
メダルの色は、私にとっては、まぎれもなく“金”だから。