青の洞門草紙

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ロッキード事件の謎

2016-07-25 16:26:35 | Weblog
今朝の奈良はこの季節には珍しく比較的涼しい気候で、散歩をしていてもあまり暑さは感じませんでした。曇り空のため強い陽射しはなく、犬たちも気持ちよく歩いていました。
暑くなるまでは毎朝家のひさしで寝そべっていた猫も、今日は駐車場の草むらに横たわっていました。犬や猫たちにとっては、ハッピーな夏の凌ぎやすい朝だったようです。
さて、NHKで二晩連続で放映された未解決事件「ロッキード事件」を、昨日の青の洞門定休日にじっくりとビデオ鑑賞しました。「ロッキード事件」は、前首相が逮捕されるという前代未聞の疑獄事件でした。古い事件のため私の記憶も定かではない部分もありましたが、画面からは戦後の日本政治の黒い闇を再発見しました。
表向きは全日空の航空機導入のための、製造元のロッキード社の政治家への献金が事件の大元と思われていました。しかし、実際はロッキード社の対潜哨戒機の日本の軍事的導入という、とてつもない大金が動く疑獄事件であったようです。
ロッキード事件の献金ルートは、
●丸紅ルート~5億円~田中角栄
●児玉ルート~25億円~?
●全日空ルート~2億円~政界
があるそうです。事件が表ざたとなったのは、丸紅ルートと全日空ルートのみでした。田中角栄は、丸紅ルートからの逮捕者です。
問題の児玉ルートは、日本の対潜哨戒機導入に絡む大事件です。しかし、行動右翼の大物児玉誉士夫の死亡もあり、未解決事件となってしまいました。
田中角栄は児玉ルートにも絡んでいたようですが、事件の真相は解明されることなく深い闇に沈んでしまいました。政治と金に揺れたロッキード事件でしたが、政治家が絡む金銭問題は現在も絶えることがありません。
今、この田中角栄を再評価する著書が次々に出版されています。ただ、日本列島改造論を実行した表の田中角栄と、ロッキード事件の闇に閉ざされた裏の姿とは同一線上にあります。お金に敏感に動く政治家は、一面だけに光をあてるのではなく、光と影の全体像から評価すべきと考えます。

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