パラドクスの小匣

南原四郎、こと潮田文のブログです。

無気力国会

2009-01-30 20:44:31 | Weblog
 国会の代表質問、田中真紀子は、口ではいろいろ言うものの、実のところ、その本人が、ぶくぶく太った「ただのおばちゃん」になってしまったし、麻生は必死に原稿にしがみついて読むだけで、まさに「無気力」が画面から見て取れる。

 一国の首相がこれでは、本当にやばいと思う。

 イギリスのブラウン首相も、実は、ちょっと同じ無気力を感じるのだが……。不人気に自分自身打ちのめされてしまっている感じ。

 とはいえ、週刊文春の小林信彦みたいに、「終戦直後のすいとんで生き延びた頃に戻ってしまうとは、夢にも思わなかった」……ってのも極論、というか、小林は、だいぶ前にも、同じようなことを書いていた。終戦直後のすいとん生活云々と。

 そもそも、小林は、どちらかといったらやっぱり高額所得者でしょう。それなのに、何故か、ひどく逼迫した文章が異様。今夜の食事の金もないような。

 本当に金がなかったら、「今日の食事代はなんとかなった」と書くのが自然なんだけどね。

 まあ、この人はいつも過去のことしか書かない人ではあるのだけれど。

 大体、その国の社会状況がどうなっているかを測るには、街を走っている自動車の汚れ具合でわかるらしい。金がなくなるとまっ先に自動車が汚れてくるんだそうだ。

 このやり方で日本社会の逼迫度を測ると、まあ、とうてい、「終戦直後に戻った」ってことはない。行く車、来る車、いずれもぴっかぴかに磨かれている。オバマは若い頃、底に穴のあいた車に乗っていたそうだが、そんなおんぼろ車は東京では見かけない。(まあ、若い人がそういう車に乗るのはあったっていいと思うのだけれど。青春!じゃ)

 もちろん、だから日本の景気は悪くないなんて言うつもりは毛頭ないけれど、10数年前のバブル崩壊後の最低期にも、街が汚れるということはほとんどなかった。

 それで、「日本経済崩壊」と聞かされていた外国の高官が日本の街を見て、「これでどこが不況なんだ、わけがわからない」と言ったそうだが、私もよくわからない。

 日本社会には外から見たのではわからない、二重構造があるのかもしれない。(どこの国でも、そういうことはあるはずだが)

 そう言えば、「二重構造」という言葉は、子供の頃、日本の克服すべき問題としてよく聞かされたものだが、その後、あまり聞かなくなり、どうしちゃったのかなあと思っていたのだが、派遣VS正社員問題としてクローズアップされたということか。

 今夜の朝生も、多分「派遣問題」に話がゆくのだろうが、どうか話の根拠となるようなデータを出してほしいものだ。毛沢東だって言ったじゃないか。「調査なくして発言無し」って。

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