パラドクスの小匣

南原四郎、こと潮田文のブログです。

いきで上品

2009-02-21 19:18:29 | Weblog
 映画「スティール」を見る。

 またまた例によって途中からだったので、なんという題名かわからず、TVガイドとか、ネットの番組表で調べようと思ったが、「昨日」の番組は完全に消えている。

 なんでだ? 昨日の番組を調べたいという人だっているだろうに、基本的に、日付けが変わったら全部消去されているみたいだ。

 バカじゃないのか。

 一週間後の番組を心待ちにしているやつなんて、今時いるのか?

 むしろ、過去の番組を調べたいと思う人は少なくないと思うがなあ。たとえば通販番組なんかで気になった商品を調べたいとか思う人は多いだろう。

 もちろん、通販番組は大体繰り替えし放映するが、それまでは、待たなければならないし、知りたい時に知りたいと思ったら過去の番組表が一番だろう。(ああでも、どんな商品を紹介したかなんて、番組表には載っていないだろうなあ。マスコミはバカだから、そんなことまで頭がわまるはずがない)

 だいたい、慌てて消去して何の得があるのだ。手間だってそれなりにかかるだろうし、放置しておけばいいだけのことを……本当にマスコミはバカだ。

 それはともかく、「スティール」という映画だとなんとかわかったのだが、仰天、フランス映画だった。

 英語で喋っていたぞ? もしかしたら、英語版を上映したのだろうか? それとも、最初から英語でつくっているのか?

 いずれにせよ、かなり面白かった。

 有田さんに、最近のフランス映画は面白いと聞かされていたのだが、基本的にフランス映画ってあんまり好きでなく、「冒険者」以降、ほとんど見ていない。(古過ぎ!)

 それも、「冒険者」を二度見て、二度目の印象がひどくて、「なんでこんなのが好きだと思ったのだろう」と思い、以後、フランス映画は見なくなってしまったのだが、よく考えると、「スティール」は、ちょっと「冒険者」に似ているところがある。

 つまり、スティール(盗み)の一員に紅一点、女性が混じっているところとか。

 ところが、この女性が途中で死んでしまう。

 その少し前、メンバーの一人が、「今度の仕事でオレは死ぬよ」と言うのを、この女性が、「そんなことはない」と諭すのだが、その彼女があっさり死んでしまう。

 この女性と恋仲になったばかりの一団のリーダーはひどく落ち込むが、その後の敵との対決の中であっさり彼女のことは忘れてしまう。

 ここらへん、アメリカ映画にはない「達観」というか、そんな感じがあって「あれ?」と思ったのだが、まさかフランス映画だったとは!

 この死んでしまう女性と、彼等を追う警官の一人が女性で、二人とも最近のハリウッド映画には見られない、いきないい女だなーと思っていたのだが、フランス映画だったとは!

 というわけで、ともかく驚いた。

 監督は「タクシー」シリーズの人らしいが、「タクシー」は最初の15分、いや5分で見るのをやめてしまったのだが、これはいい!

 決してアクション娯楽大作というだけじゃない。

 なんか、いきで上品なところがある。

 それにしても、マスコミはバカである。

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