パラドクスの小匣

南原四郎、こと潮田文のブログです。

福田は今…

2008-06-02 18:45:41 | Weblog
 二年程前に、S歯科で作ったマウスピースが、どうもあまり調子がよくないのだが、作った直後に御徒町に引っ越してしまったので、我慢して「慣れる」のを待っていたのだが、どこまで我慢すべきなのか、そこがわからず、新宿に舞い戻ったのを期にちょっと相談してみようと、今日、以前、南原企画のあった幸ビルの隣にあったS歯科を訪れたところ、定休日でもないのにシャッターが降りている。

 廃業してしまったのだろうかと思って、ふと幸ビルを見ると、何やら廃虚同然。すぐ近所で、幸ビルと同じ大家の手でマンションが建設中なのだが、これができたら、きっと幸ビルも壊してしまうのだろうなあと思いながらたたずんでいると、中から幸ビルの一Fで魚専門の料理屋を経営している板さんが出てきたので、「あ、久しぶりです。実は、今年のはじめに新宿に戻ったんですよ。で、以前、S歯科にお世話になったところを見てもらいに来たんですが、しまっているんです。どうしちゃったんでしょう」と尋ねると、板さん、「Sさん、死んじゃったんだよ。ガンで」

 び、びっくり。

 まあ、S医師はそんなに若いわけではないけれど、元気そうだったのに。

 それで、しょうがないので、ネットで「マウスピースの使い方」で検索してみたら、「中には食事をするときに外してしまう人もいます」とかあって、いやはや、そんなに酷いのか、あわないマウスピースって。

 正直言って、S医師には、「先生には、馴れるのにはかなり時間がかかるよと言われましたが、一年以上たってもなかなか馴れなくて、うっとおしくて、最近では、普段は外していて、食事の時だけにつけるようになってきてしまっているのですが、これはいけないことでしょうか」、と、聞いてみようと思っていたのだが、上記ウェブのQ&Aなどを総合してみると、食事の時にちゃんと使えていれば、まあ合格、不満でも、あまり文句は言えない、ということらしい。

 ただし、薄いティッシュペーパーなどを挟んでマウスピースをつけると、結構、安定する感じがあるので、どこか修整が必要なことはたしかなようだ。(ちなみに、お分かりと思うが、マウスピースとは、入れ○のことである。)

 読売新聞に、ガソリンが170円台に突入してファミリーレストランやゲームセンターなど、郊外に立地している業種が軒並み売り上げが激減しているのだそうだ。そして、社会面の見出しに、「家計直撃、悲痛な声」とあった。

 「悲痛な声」は、郊外業者のことで、必ずしも「一般家庭」のことじゃないはずなんだけどねえ、さもないと意味がわからん記事になるよ、と言うのは、ガソリンが、リッター当たり130円から170円に上がったからといって、個人の家庭の場合だったら、正直言って、暮らしていけないわけではない。

 要するに、「悲鳴」というのは、記事における郊外業者とか、運送会社などにとっては、まさに「悲鳴」と言っていいのだが、対家庭、もしくは個人の場合、行動に与える「心理」の影響をどう考えるか、という問題であり、その結果、郊外業者が「悲鳴」をあげることになるのだ。(もちろん、それらの「行動」の集計が「経済の諸数値」となって現れるのだが)

 たとえば、一時期、廃止されたガソリン税が廃止されたままだったらどうなるか。そのときには、リッター当り150円くらいになっているだろうが、この「値上げ」は、郊外に出かけるのを控える、という行動にまでは結びつかないのではないか。

 要するに、役人の眼には、「元に戻しただけ」でも、消費者の眼には、増税でしかなく、したがって、今の170円超というガソリン価格は、増税プラス値上げという構造になってしまっており、それだけ心理的打撃が大きいのだ。わかっちょるのか、福田!といっても、福田は今ヨーロッパらしいが。

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