パラドクスの小匣

南原四郎、こと潮田文のブログです。

驚異の大逆転……

2008-06-01 21:05:53 | Weblog
 全日本バレー男子チーム、イタリアに驚異の大逆転……負け(笑)。

 笑っちゃいけないかも知れないけれど、点を入れるたびの、あのおおはしゃぎを見せられていると、つい、言いたくなる。「勝ってから喜べ」と。

 イタリアチームの監督が、「日本は勝つことを恐れていたのではないか」と言ったらしい。いや、ヨーロッパの人はうまいこと言う。たしかに、そうだ。

 何故なら、勝利を伴うゴールというものは、そこに飛び込む選手にとって、まだ誰も突破したことのない、「壁」なのだ。したがって、どうしても、その直前に、無意識に、「恐れ」が生じてしまう。誰も足を踏み入れていない真っ白い処女雪に足を踏み入れるとき、少し緊張する、あの心理だ。

 ……と思うのだけどね。

 しかし、点を入れるたびに繰り広げられる「喜びの輪」については、不思議に思う人は少なくないらしく、「何故、あんなに喜ぶのですか」ときいた人がいて、その答えは、「本当は相手に向かって、ネット越しにガッツポーズをしたいのだが、マナーにもとるということで禁止されているので、点をとった瞬間、後ろ向きになり、輪を作ってみんなと喜びを分かち合う習慣ができた」のだそうだ。

 まあ、単に一人の選手(女子選手……だったと思う)の意見に過ぎないけれど。

 NHKの地球温暖化をめぐるドキュメント番組を見た。北極海の氷がなくなり、餌場を失って餓死した白熊を象徴的に扱いながら、一方で、温暖化を一大チャンスとして資源開発に乗り出す企業がいる、といったストーリーだった。

 温暖化していることは、たしかに事実に間違いないということはよくわかったが、その原因となると、二酸化炭素と決まったわけではないということはスルー。

 もちろん、「本当のところはわからない」なんて発言をしたら、立場が悪くなるから、マスコミはともかく、政治家なら誰もそんなことは言わないが、でも本音のところでは、「わからない」という事実をしっかり胸においておかないと、まずいことになる。

 その点、福田は極めて心もとない。国内の不人気を対外交渉で挽回するんだということで、アフリカ諸国に大判振舞をし、クラスター爆弾交渉でも、あっさり譲歩してしまった。不人気挽回のためというか、そもそも、「いい顔をして喜ばれたい」、という心理が基本的にあるのだろう、この人には。

 洞爺湖サミットでは、「温暖化」が主要テーマになるらしいが、あぶないあぶない。

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