活眼明察日記

物事の道理や本質を見分け、真相を明らかにする眼力を養いたい

民主党つぶしと取調べ可視化の関係

2009-04-01 22:06:22 | Weblog
最近の鹿児島県議選や富山県の婦女暴行事件で自白強要し、でっち上げした捜査で、戦前に逆戻りしたかのような冤罪事件では、捜査当局が謝罪したことを耳にしたことはない。

密室で行われる取調べ状況を、一部始終ビデオ等で録画し(可視化)証拠品として法廷に持ち込み、裁判で審判を求めることが、近代日本の司法制度のあるべき姿であり、「可視化」が実現されないかぎり、冤罪を根絶することはできない。

しかし、取調べる側の司法当局は捜査に影響があるとして、「可視化」に反対、実現のめどは立っていない。

民主党は政権交代が出来たら、司法の近代化の第一歩として、取調べの全過程を「可視化」することを公約としてきた。

一方の自民党は「可視化」ついては、逃げ腰で消極姿勢に終始している。言わば密室での捜査を容認。もっぱら警察等の権力側にすり寄っていることから、近代化の阻害要因形成を買って出ている状態である。

民主党小沢代表秘書が、政治資金規正法違反容疑で逮捕・起訴されたことは、検察の政治介入で、我が国の政治に期待する空気を一気に沈滞ムードに落としてしまった。

単に自民党政権を存続、延命させたいだけの「民主党つぶし」の荒技を、検察に仕掛けられたような思いがする。「可視化」に反対し、自らの古い体質の温存を図りたいことと、秘書逮捕は決して無関係ではあるまい。

権力をほしいままに行使する司法当局や自民党政権は、民主党に大きな打撃を与えたことで、心底からほくそ笑んでいる様子が目に浮かぶ。なんとも嫌らしい世の中になってきた。