活眼明察日記

物事の道理や本質を見分け、真相を明らかにする眼力を養いたい

西川社長「かんぽの宿」に愛情ゼロ

2009-04-04 21:06:24 | Weblog
三井住友銀行頭取まで務めた、日本郵政西川善文社長は企業経営の基本を知らない。このような社長を就任させた、小泉元首相と竹中元総務相の任命責任を問う必要がある。創意も工夫もしないで赤字の予算を作る経営者に、高額の報酬を払ってまでも、任命する必要はない。

竹中氏から就任に対し、強い働きかけがあったことは、なにか裏取引めいた密約があったことをうかがわせるものものがある。

「かんぽの宿」をオリックス不動産に、売却することはいったん撤回され、当分のあいだ、継続して保有することはすでに決定されている。それを忘れて赤字予算を作ることは、もってのほかであろう。

「かんぽの宿」の08年度の収支決算は約50億円の赤字見込みとのことである。一方、09年度の経営計画を鳩山総務相に提出するにあたり、収支予算を38億円の赤字見通しであることを恥ずかし気もなく提出した。そこには、「かんぽの宿」を軌道に乗せる熱意はまったく感じられない。

いやしくも社長であるかぎり、赤字の予算書を作ることがあってはいけない。あくまでも黒字経営を目指さなければ「社長失格」である。経営努力を怠り、売却することしか考えていない経営者はいらない。

小泉、竹中氏から、急いで民間に売却することを求められていたことは、以上をみれば容易に想像がつく。やはり、これに呼応するかのように、西川氏ら幹部たちに共通していることは、「かんぽの宿」になにひとつ「愛情」が注がれていないことである。

このような状態では彼らに経営を任すことはできない。黒字化は永遠に無理だ。案の定、鳩山氏から西川氏らに経営計画書が突っ返された。返却されて当たり前だし、もう少しアタマを使わなければいけない。