活眼明察日記

物事の道理や本質を見分け、真相を明らかにする眼力を養いたい

日本のAIGグループは大丈夫か

2008-10-10 21:58:44 | Weblog
AIG関連会社 救済後に“豪遊” 4500万円接待に議会から批判(産経新聞) - goo ニュース

世界最大の保険会社といえども、一時は経営危機に陥いり、破綻することがまことしやかに噂された。幸い、公的救済が決まり、米政府の管理下に置かれたが、決して安心できる経営内容とはほど遠い。

税金投入までしてもらい、4500万円もの接待、豪遊したことに、国民や議会が当然のこととして反発した。湯水のごとく、浪費することが当たり前だった体質から抜け出せないのであろう。金銭感覚や庶民感覚はまったくのゼロである。

米連邦準備制度理事会(FRB)は現経営陣に対し、返還請求するべきと考える。税金を無駄遣いしているからである。

一方、日本国内のAIGグループ、AIU保険をはじめとする生損保も、経営基盤が弱体化しているにもかかわらず、テレビCMを流し続けていることは,理解に苦しむところである。なにがなんでも、顧客を奪おうとしている、旧態依然の姿から脱していないからである。

先般、米格付け会社「S&P」が格下げを発表している。理由について「住宅ローン関連の損失が増加する懸念がある」と。FRBからの緊急融資850億ドルのうち、すでに3分の2が引き出され、借金返済などに充てられてしまったとある。これでは不足で、さらに378億ドルの追加融資が行われた。計1228億ドル(約12.2兆円)が融資されたことになる。

この追加融資で一息ついたかは不明である。実体は「底なし沼」ではなかろうか。

さて、AIG本社がこんごとも資本増強に成功するか、否かが国内AIGグループ浮沈のカギを握っていることは間違いない。このような状況で、テレビで宣伝して、カネを集める場合ではなかろう。米同様、日本法人に真摯な姿はどこにも見られない。


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