活眼明察日記

物事の道理や本質を見分け、真相を明らかにする眼力を養いたい

問題発言連発は自民党頽廃を象徴 

2009-03-10 22:14:00 | Weblog
民主党小沢代表の公設秘書が「西松建設」の違法献金事件で逮捕されたが、麻生内閣の官房副長官漆間巌氏が3月5日に記者会見し、「自民党側が立件されることはない」と述べていたことは、すでに報道されているとおりだ。

この問題発言が大きく広がる中、9日の参院委員会で麻生首相と漆間氏本人から驚くべき発言が飛び出した。漆間氏は「私の記憶しているかぎりではそのような発言はしなかった」と5日の自身の発言を否定した。そして「マスコミ側の認識の問題だ」としてかわした。つまりオフレコ発言の誤報の出所はマスコミにあるとした。

警察トップまで上りつめた、漆間氏はきわめていい加減で無責任な答弁をした。さらに驚いたことに麻生首相までが、同じ委員会で「漆間氏のオフレコ発言は誤って報道された」と責任を報道機関側に転嫁、漆間氏発言を「正しい」としてかばった。

この首相発言が波紋を広がり始めたことから、同日夜、事態収拾のため、首相は発言を撤回した。軽率な発言を繰り返す、なんとも情けない自民党総裁である。子分も子分なら、親分も親分である。

河村官房長官は8日のTV番組に出演し、漆間氏本人に対し「不適切な発言で厳重注意した」といかにも視聴者受けする発言をしていた。発言の経緯をたどれば、漆間氏が河村氏の発言を受け入れるはずがない。

これから分かることは、麻生氏ら三人三様、その場しのぎの発言をしているだけで、だれ一人として説得力はない。三人に共通していることは、国民を煙に巻きたいことだけである。

漆間氏発言を問題視せづ、棚上げすることで幕引きを図る姿こそ、自民党の体たらくぶりを象徴するものである。


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