活眼明察日記

物事の道理や本質を見分け、真相を明らかにする眼力を養いたい

麻生にはめられた小沢民主党

2009-03-09 23:15:33 | Weblog
民社党小沢代表秘書が、政治資金規正法違反容疑で逮捕されたことは、政権交代を目前にした民主党に少なからぬ打撃を与えた。秘書逮捕から1週間を経過した時点に於ける、各種の世論調査の結果がそれを裏付けている。政党支持率や比例区投票先にも変化が生じている。

こんかいの秘書逮捕は、はじめから「国策捜査」であることの疑念がもたれていた。それは麻生無能政権が、野党転落を恐れるあまり、権力を利用して小沢氏周辺を身辺調査し、狙い撃ちする計画を綿密に練っていたことにある。

この役割を担ったのが元警察庁長官で、現内閣の官房副長官漆間巌氏と言われている。漆間氏は3月5日の記者会見席上で、氏名を伏せることを条件にして、「自民党側が捜査されることはない」と驚くべき発言をした。漆間氏が検察と通じていることを物語るものであった。

このことは警察・検察権力が麻生自民党政権と手を組み、民主党にダメージを与えたことに対する、漆間氏の率直な喜びの言葉であったと捉える。また官房副長官に抜擢された、麻生首相への「恩返し」の意味も含まれたものであった。

漆間氏発言が世論の一斉反発を浴び、河村官房長官は「漆間氏には厳重に注意した」と火消しに追われたが、内実を隠蔽したその場しのぎの発言で取り繕った。

長年、自民党政権と警察・検察権力は癒着し、本来、公平・公正であるべき事案が、一方的にゆがめられたことは数知れない。権力に都合の悪いことは、正義に反してでも葬り去られてきた。

警察・検察権力は政権交代を極度に警戒し始めた。小沢秘書逮捕は民主党に政権を握られては困る、権力側の「民主党つぶし」との見方は誤りではない。

これら一連の経緯でわかることは、甘い蜜を吸い続けたい権力は、国民の願いとは裏腹に、いまの自民党政権の永続が唯一の拠りどころである。民主党つぶしの陰謀は、微に入り細にわたっていた。


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