活眼明察日記

物事の道理や本質を見分け、真相を明らかにする眼力を養いたい

加計学園獣医学部新設を巡る「総理の意向」文科省文書にシラを切り幕引き図る安倍政権中枢

2017-05-21 21:40:00 | Weblog
今治市の国家戦略特区に加計学園系列の大学が獣医学部新設に関する、「総理の意向」を記録した文書が文科省で作成されていました。同学部を早期に開設できるよう藤原豊内閣府審議官、萩生田光一官房副長官、義家弘介文科副大臣、北村直人元自民党衆院議員らから指示を受けていたことが文書化されていました。安倍政権中枢がこの問題に深く関与していたことも文面から明らかにされています。

この文書が真偽であるかどうかについては、「間違いない」と認めたのは北村氏だけでした。たいへん正直な人物だと思います。残りの藤原、萩生田、義家らは「出元がわからない。信ぴょう性がないし、総理の意向をしゃべったおぼえはない」、「詳しいやり取りは記憶にない」などと、シラ切って自らの関与を否定しています。国民をだますことは平気なようです。火のないところには何んとかといいますから。

今治市が特区内に獣医学部を新設する計画は2007年度から8年間で、計15回申請していますが、すべて文科省側に拒否されていました。ところが安倍政権がこれをひっくり返して、新設の許可をしたのです。昨年16年のことでした。特区には加計学園と京都産業大学の2大学が名乗りを上げていましたが、どちらかといえばネームバリューのない加計に決まったことも大きな疑惑を浮上させました。さらに加計側には37億円もの土地が「無償譲渡」されたことも疑惑にいっそうの拍車がかかっています。

安倍晋三と加計の理事長、加計孝太郎は「腹心の友」という間柄で、食事やゴルフの付き合いも頻繁だといわれています。加計には特別の便宜をはかったとしか思えない「大盤振る舞い」でした。この不透明な対応は第2の「森友問題」といわれていますが、スケールの大きさでは森友の比ではありません。菅義偉官房長官が「調査するに値しない怪文書」などといっています。国民・国家の財産を不透明に処分しておきながら、なにをかいわんやです。


post a comment

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。