活眼明察日記

物事の道理や本質を見分け、真相を明らかにする眼力を養いたい

日本でも横行していないか米マックの「待機時間」賃金ゼロ

2014-03-16 22:30:55 | Weblog
米のマクドナルド従業員が仕事の始まるまで待機している時間、「無給」であることは不正な減額に相当するとして、裁判所に提訴したというニュースを知った。待機時間とは日本のいわゆるサービス残業に置き換えることができる。

この提訴はニューヨーク州他計3州の裁判所に同時に起こしたというから、大がかりな労働裁判に発展するだろう。

ひるがえって日本のマックを含む各産業の労働実態はどうだろうか。アメリカに比べもっと悪いのではないかと考える。

日本企業は始業前や終業後に打ち合わせ、あるいは会議と称して居残りをさせ、必要な手当てを支払っていないのが通常である。

また、日本の経営者はきびしい雇用環境を逆手に取って、不当な要求を従業員に押し付け、拒否した場合、次回の雇用契約打ち切りをちらつかせ、従業員を「思いどおり」支配している特長がある。

その結果が「サービス残業」である。しかも強制だからいっそう始末が悪い。もう何十年もの間、サービス残業問題が議論されてきたが、いっこうに解決される兆しはない。

経営者にとって、ただで働いてもらうほど効率の上がるものはない。何しろ経費がゼロだから。日本の従業員も米国のように裁判で経営者を訴えることができるだろうか。「泣き寝入り」が多いから、はなはだ心許ないというのが実感である。