活眼明察日記

物事の道理や本質を見分け、真相を明らかにする眼力を養いたい

大阪市の「脱原発」は本物か

2012-03-25 21:34:14 | Weblog
野田政権が関西電力大飯原発3、4号機の再稼働に前のめりだ。ところが橋下徹市長率いる大阪市は「反対する」との立場を表明した。

もし今後とも、いかなる理由があろうと反対の立場を貫くのであれば、この点は見上げたものと評価したい。しかし、大衆迎合政治で権力の座を射止めた橋下のことである。途中で「脱原発」の方針を転換することは十分あり得ると考る。

橋下は原発推進勢力の石原慎太郎都知事の一番の子分である。また改憲を主張する安倍晋三元首相や前原誠司民主党政調会長とも関係を深めた。加えて、小沢一郎民主党元代表との関係も濃密と噂されている。

これら橋下を取り巻く人脈を考えれば、右翼保守政治家で新自由主義を標榜する、油断できない人物ばかりで構成されていることは、いかがわしさもただよう。かつ原発推進勢力であることは言うまでもない。

このことには特に注意が必要だ。取り巻き連中に懐柔され、橋下が脱原発の主張を何時曲げるかもしれないからだ。原発容認に舵を切ることは時間の問題かもしれない。

原発容認ファクターとしては、原発住民投票条例制度について、必要署名数が到達しているにもかかわらず、制定に後ろ向きの表明しているからだ。親分石原も後ろ向きで、やる気がないから橋下も同根といえる。

常に周囲の空気を計算しながら、政治を進める優柔不断ともいえる橋下。当分の間、いつ心変わりするか目が離せない。