Retriever Legend's blog

散歩好き、本好き、惰眠好き、犬大好きの彼(旦那)の戯言を僕が代弁します。

嫌な気配です。

2011-04-07 06:27:08 | 未分類
市民が花見、イベント、酒宴、遊興等を自粛するムードが、新聞各紙、テレビ放送(特にAC広告)、都知事の発言等から一人歩きを始めています。

このような事は、個々人の判断によるべきもので他者の干渉は人権侵害と考えます。
更に悪質なのは、自粛するムードに付和雷同することにより、当人が被災地、被災地の方々に対して何か良いことをしている気分にさせることです。
それも安易にその気分になれます。

花見は自粛を=被災者に配慮必要―石原都知事(2011.03.29時事)抜粋
「今ごろ、花見じゃない。同胞の痛みを分かち合うことで初めて連帯感が出来てくる」と指摘。さらに「(太平洋)戦争の時はみんな自分を抑え、こらえた。戦には敗れたが、あの時の日本人の連帯感は美しい」とも語った。

このような連帯は醜悪です。戦中派の身内はまったく逆のことを言います。
周りから自分を押さえることを強いられた、こらえることを強いられた、と。
故に開戦となり、敗戦になる必然性があった、と。

蓮舫氏、石原都知事の「花見自粛」に反論 「権力の社会制限は最低限に」(2011.04.01産経)抜粋
 蓮舫節電啓発担当相は1日の記者会見で、東京都の石原慎太郎知事が桜の花見について「一杯飲んで歓談する状況じゃない」と自粛を促していることに対し、「権力で自由な行動や社会活動を制限するのは最低限にとどめるべきだ」と反論した。

過剰とも言える自粛ムードは、他者に同調を促す無思考な営みとなり、市井人の生活の中で、自己増殖する役割を果たしています。

これは、机上の「正しさ=正義」の信仰に、信仰ゆえに抗うことの先に「非国民」の三文字がほくそ笑んでいます。(2011.04.01記)



新年度早々なのですが、体調不良のため二日間商いを休みました。
横になりながら、読まなければならない本を読んでいると、脳髄が眩暈を起こす始末。

一昨日から雪の残る牧草畑で、雲雀がさえずり出しました。
体調も八割方回復しましたので、今日から商いです。(2011.04.07記)


放射線測定数値の隠蔽

2011-04-06 06:32:35 | 東電 柏崎・福島原発の放射能漏れ
先日、車中でラジオ第一17時からの「私も一言!夕方ニュース」(キャスター伊藤博英、有江活子)を聞いていると、水道水の放射能汚染について北大の教授が「妊娠中・授乳中女性が水道水を飲んでも母体ならびに赤ちゃんに影響はありません。水道水以外の飲み水を利用できる場合にはそれらを飲用し、そのような水がなければ水道水を飲んでも放射能の影響はありません。」と語っていました。

「摂取してもただちに影響はないが、摂取はするな。」と同じ論理構造です。

チェルノブイリ原発事故の医療支援活動でベラルーシに5年半いた医師の松本市長菅谷昭と東大特任教授諸葛宗男のやり取りが、J-CASTに「子供にヨード剤を!」チェルノブイリ現地支援の菅谷昭医師」(2011/3/28)とアップされていました。(抜粋)

菅谷「細胞レベルでは量は少なくても影響は受ける。私は予防的に飲ませた方が安心できると思う」

諸葛「法律で、大人は100、 子どもは50ミリシーベルトを超えた時にヨード剤を配布するとなっている。いまは まだそれに達していない」

菅谷「チェルノブイリのあと、隣のポーランドでは子ども1000万人の9割に、大人700万人にヨード剤を配った。後で見ると、ポーランドでは子どもに甲状腺がんは出ていない。政府の判断です」

これらを読むと松本市長菅谷昭の発言・提案には説得力があります。

食べ物、飲料水に係る読売新聞のHPから。

福島県産の葉物野菜など摂取制限、首相が指示 (2011.03.23 ) 記事略
金町浄水場で放射性物質…乳児には飲ませないで (2011.03.23 )記事略
「問題ない」…官房長官、水買い占め自粛要請 (2011.03.23 )記事略
1年余り飲んでも影響なし…入浴・洗髪もOK (2011.03.23 )記事略
金町浄水場の水、乳児の摂取制限を解除 (2011.03.24 )記事略
農作物に冷静対応を、規制値には余裕…枝野官房長官 (2011.03.26 )記事略
葛飾・金町浄水場の数値、大幅に低下 (2011.03.26 )記事略

これらを読むと、国、専門家、報道は「ただちに影響はない、摂取はするな。」の旨を連日繰り返しています。
市民の不安を煽らないように注意の喚起の意図があるのでしょうが、「あとから影響が出てくる、摂取するな。」と叫んでいます。

総理、官房長、識者、報道等の垂れ流される発言は、官民一体となった「デマ」そのものです。
AC広告で連日「デマに惑わされないようにしよう」と啓蒙CMを流していることをご存知ないかの如くに
。(2011.03.31記)

ドイツ気象庁は被曝予測を公表しています。



ドイツ気象庁HPより


浦安市がんばれ! その2

2011-04-05 07:00:32 | 未分類
県選管の判断ミスを、片山総務大臣は鵜呑みにして「法律違反」と。

『県議選拒否は「法律違反」=千葉・浦安市に執行求める―片山総務相』(2001.04.01時事)記事略

千葉県選管は浦安市に対して、地方自治法第245条の7に基づき是正の指示を出しました。

『浦安市に是正指示=県議選事務拒否で―千葉県選管』(2011.04.02時事)記事略

この是正の指示に対して、浦安市は県選管に対して「効力なし」と反論しました。

『是正指示は「効力なし」=浦安市が千葉県選管に反論』(2011.04.02時事) 抜粋
 県選管は2日、市選管が期日前投票所の告示を1日に実施しなかったとして是正指示を出した。これに対し、市選管は回答の中で、「是正のため講ずべき措置」が明示されていないと指摘。また、期日前投票所の告示は1日に行うものとされているが、是正指示は2日に出され、「1日は既に経過している」とも反論した。 

県選管の是正指示の文書が確認できませんので、この報道を読む限り県選管は法的に誤謬を犯しています。

地方自治法第249条(是正の要求等の方式)には、是正の要求、指示その他これらに類する行為と同時に「当該是正の要求等の内容及び理由を記載した書面を交付しなければならない」と定められていますが、欠落した文書を交付したのでしょう。

また、期日前投票の告示日(4月1日)を過ぎてから4月2日に期日前投票を行えとの是正は論外です。(2011.04.03記)

浦安市内の状況 千葉日報より









今日の朝日朝刊(4/5)で、浦安市は4月17日告示の市議選はできると報道されており、なによりです。

県選管のイチャモンのコメントも掲載されていましたが、県内の自治体の復旧を、また県民の生活の確保を素直に喜ぶべきと考えます。(2011.04.05記)


痴の限界

2011-04-03 21:46:31 | 読書ノート
雑事に追われ、妄念の合間に雑読している始末でイヤハヤ。
合間に読んだ軽い読み物に「知性の限界」(高橋 昌一郎 講談社現代新書)があります。

第1章言語の限界ではウィトゲンシュタインの論理実証主義、第2章予測の限界ではポパーの反証主義、第3章思考の限界ではファイヤアーベントの知のアナーキズムが、ディベート形式で書かれています。

例えば、予測の根拠となる「帰納法」の論理は、論理的に正しいことは証明できないとの展開がなされますが、このこと自体が「帰納法」そのものでパラドックスであると帰結しています。
歴史的法則を予測の観点から唯物史観についても同様の断をしていますが、この質ではそれ以上の思惟は望むべきものはありませんでした。

が、考え方のベーシックな素材が網羅されており、考え方の入り口を示していると言え、楽しく読めました。

この新書は、「理性の限界」(高橋 昌一郎 講談社現代新書)の続編となっており、「理性の限界」を注文しておきました。
ちょっとした合間の読み物として読むために。(2011.03.23記)



「理性の限界」の入荷を確認する前に、雑誌コーナーを見てからカウンターに行きました。
カウンターに「理性の限界」が置いてありました。

一瞬、なんとも言えない不安感が過ぎりました。
書籍を注文するときには何軒かの本屋を使い分けているのですが ・ ・ ・(2011.04.02記)