Retriever Legend's blog

散歩好き、本好き、惰眠好き、犬大好きの彼(旦那)の戯言を僕が代弁します。

夕張市

2007-03-29 18:46:28 | 未分類
道職員を講師に管理職研修が行なわれたことが報道されました。

再建、「新課長」の肩に 市職員15人研修会  2007年03月28日  道新
職員減るが「責任ある」/管理職研修  2007年03月28日 朝日

北海道庁の中川隆文空知副支庁長を講師に「研修会は約二時間で、講演のほか公務員倫理や日程の管理法など、幅広い内容。」とのことですが、道職員が公務員倫理を説くとは、まあ、不祥事の反省を話されたのでしょう。(道民は組織ぐるみの犯罪を忘れていません。)

唖然としたのは、「ためになる本として「国家の品格」や「最強のコーチング」「上司は思いつきでものを言う」の3冊を紹介した。」とありますが、意図が不可解です。

○ 国家の品格( 藤原 正彦 新潮社) : いま日本に必要なのは、論理よりも情緒、英語よりも国語、民主主義よりも武士道精神とか書かれている情緒的「ミギ」が夕張市役所にとってなんの役に立つのでしょうかね。

○最強のコーチング(清宮 克幸 講談社) :早稲田のような恵まれた環境でかつ素質のある良い選手たちが多い中の人材育成・活用が、夕張市役所にとってなんの役に立つのでしょう。

○上司は思いつきでものを言う( 橋本 治 集英社) : サラリーマン経験のない著者の御託が夕張市役所にとってなんの役に立つのでしょうかね。

道職員と都府県職員とのあまりにも違う「お上意識」を論じる心算はありませんが、この3冊の本の意図が分かりかねます。(暇潰しに読むなら、なにもありません。)

「所詮、市役所職員は毒にも薬にもならないこの程度の本を読めば。」なのか、道庁の内部マネジメントのレベルがこの程度であることを図らずも露呈したのか、それともこの講師である道職員の質の低さを曝け出しただけなのか・・・

道庁自体、再建団体の瀬戸際にいることから、内部マネジメントの低レベルが露呈したのかもしれません。

憲法第92条、地方自治法及び地方公務員法第1条に「地方自治の本旨」と書かれています。この言葉は、住民、議員、市長、職員を連ねる普遍的内容を持っています。

「地方自治の本旨」を理解し、認識(どの分野もこれが難しい)すれば、自ずと内部マネジメントやマネージャーの責任、役割は明確になり、公務員のあるべき姿が自覚されると考えます。

また、「地方自治の本旨」自体にNPMの芽がありますし、BPR、PDCA、ABC等の視点を内蔵しています。 

報道されているような話ではなく、憲法第92条、地方自治法第1条、地方公務員法第1条の合わせて10行にもならない文章を、2時間たっぷりの研修の方が、管理職にとっても、結果的に市民にとっても有益だと考えます。



 「地方自治の本旨」って、美味しいのかな~ミュゥー



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