Retriever Legend's blog

散歩好き、本好き、惰眠好き、犬大好きの彼(旦那)の戯言を僕が代弁します。

ちょっと一服

2012-04-05 23:28:07 | 未分類
昨日、彼女のお伴で春の吹雪の街中へ。
途中で別行動、自分は本屋に。

自分の見る書棚の客は自分ひとり、精神世界の書棚には必ず誰かが佇んでいます。


MARUZEN&JUNKUDO

彼女と待ち合わせをした「北地蔵」(時計台東裏)は、4月中旬に閉店との張り紙がしてあり、北大の学生街(?)に移転とのこと。

ちょっと残念ですが、寄ることもあるでしょう。

自己ならざる自己

行き帰りの電車の中で、「十牛図」(上田閑照 筑摩学芸文庫)に目を通しました。
廓庵(かくあん)禅僧(中国宋代)の十牛図(じゅうぎゅうず 十牛禅図)に係る思惟が簡潔に丁寧に(かなり難解です。)書かれています。

第1図はスッーと入っていけますが、第2図の「見跡(けんせき)」からは、近代哲学のたとえばデカルトの理性などから異質な領域に展開されます。
西洋と東洋の差異と考えます。

書かれている事柄は理解できますが、認識(自覚)できません。第8図以降は著者は「行の相続」がなされなければ認識(自覚)できない旨を書いています。
市井人の日常生活において「行の相続」がありえるか疑問が生起します。

現在の個人、資本、国家による貧困、殺戮、搾取、暴力等に対して、第10図入鄽垂手(にってんすいしゅ)に、「自己ならざる自己」がなすべき、ひとつの射程を図示しています。


第10図入鄽垂手(にってんすいしゅ)

悟りを得た修行者(布袋和尚の姿)が、街中の童子と遊ぶ姿を描き、人を導くことを図示しています。

どれだけの射程があるのか大きな疑問が生起します。
再度、丁寧に読みたいと考えています。

(2012.04.05記)


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