Retriever Legend's blog

散歩好き、本好き、惰眠好き、犬大好きの彼(旦那)の戯言を僕が代弁します。

雑読ベストテン その2/3

2009-12-08 07:00:52 | 読書ノート
何ヶ月前かに読んだ本の一節を確認したく、積読山脈と格闘していると、再び、本屋の袋が封されたまま出現し、手付かずの本が5冊出てきました。

彼女は何時もの事のように笑っていましたが、薄い絶望が過ぎったのでは、と。

第6位
木村伊兵衛と土門拳 写真とその生涯 (三島靖 平凡社)


木村伊兵衛と土門拳の様々な作品が対比されており、「リアリズム」へのアプローチは異なりますが、表現すべき自分を表現できる芸術家です。

ページを捲る度に何かと出会えます。

第5位
シニアのための哲学 時代の忘れもの(鷲田 清一 日本放送出版協会)


日曜早朝のラジオ番組のテキストです。
シリーズの後半を一度聞き、気になり購入しました。

易しい言葉で、如何様にでも読める質があり、超難解なことが書かれており、妄念の「ゆりかご」のような気がするテキストです。

第4位
日本語の歴史1 民族のことばの誕生 (平凡社)


アルタイ語族説、騎馬民族説など、現在の日本語(言語学)水準からは批判も当然ですが、名著の復刊と言える良質な点も多いです。
僕的には、古代、倭族、日本語等に興味があり、この島国から南太平洋へ、大陸奥深くへと気儘な夢想のひとときが過ごせます。

「日本語の源流を求めて」(大野晋 岩波新書)も同じ類です。

先日、新たな史実を期待して「日本語の正体―倭の大王は百済語で話す」(金 容雲 三五館)を読みましたが、ひどい「トンデモ本」でした。