Retriever Legend's blog

散歩好き、本好き、惰眠好き、犬大好きの彼(旦那)の戯言を僕が代弁します。

新羅文武大王陵碑文 その2

2008-12-17 20:50:11 | 未分類
前回に書きましたように、新羅の民族の素性が不明と書きました。
この島国と体制、制度、文化、人的繋がりのある百済の扶余族は、ツングース系です。

百済が支配していた馬韓の民(朝鮮族)は、新羅(朝鮮族)に統一され、やがて百済は新羅に飲み込まれてしまいます。(新羅と結んだ唐の軍隊により征服される*)

斉明天皇は、百済再興のため派兵しますが大敗しました。(白村江の戦い)

ただ言えることは、時間と共に少数(扶余族)は、多数(朝鮮族)に同化される必然があります。

ネット上に、08.12.03の韓国KBSの「歴史ドキュメンタリー」で、非公開である「新羅文武大王陵碑文」の碑文が放送されたとありました。**

碑文には、『新羅は中国遊牧民蛮夷匈奴族が立てた国家』の内容が刻まれていると。

現在の朝鮮族は、北アジアの遊牧民族(中華思想的に差別である匈奴)が韓半島に進出し扶余族や少数民族を融合した民族となります。

さて、新羅(朝鮮族)の素性は、北アジアの匈奴まで辿り着きましたが、ここからは文献の乏しい時空です。




朝鮮族の矜持は、中国に裏付けられる(属国意識にしか見えません)ことによって保たれていると考えます。
物語韓国史(金 両基 中公新書)を読みますと、中国との関係から止む得ないのかもしれません。
また、同書には『檀君は神話であろう』と書かれていますが、文章の随所に実在を前提に論じている表現があります。
国家と民族との捩れを、見ることができます。

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中華思想の末端に連なっていると考える朝鮮族が、中華思想が蔑視する匈奴であることは認識したくない事実のため、非公開としていると考えられます。