
私のブラカンの滞在も二ヶ月が経過する。時々朝の市場を徘徊する。そして、朝飯を食べに屋台へゆく。いつものブラカンの街がある。トライシクルがいつも記憶に残る。季節は春だろう。
狭い町だからめぼしい被写体は、撮り尽くしてしまった。だからどこか心証的な映像になってしまった。といってバラグタスのマーケットにでれば、少しは違う被写体も現れるだろうと思いつつ、撮影ごときでそこまで出かける気分ではない。
海外滞在も長くなると日本のことなどどうでもよくなる。帯広市にだされていた豪雪警報は、SNSでしらされているが私にはピンとこない。帰る頃には、日本も春めいてくる頃だろう。そうなると今年の日本の冬の寒さを経験することはないだろう。
それはそれで幸せな選択だった。というよりビザ申請中にクリスマスとお正月があったために、手続きも随分と遅れている。それは待ち遠しいようでもあり、帰国するのが面倒臭くもあり、どちらともつかない日々が続く。
そんな風に考えると、今私がいるところが全てなのだろう。目下論文を書きつつ映像制作をするぐらいしか仕事はない。それとて何もしないよりは、はるかによい時間つぶしだ。
Fieldwork989.Spring winds blow in Bulacan.
機器:SONY FX30、Zeiss SonnerFE1.8/55ZA
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます