
図1垣花桶川

図2垣花桶川

図3斎場御嶽

図4久高島

図6市中に数多く存在する拝所

図5沖縄民家を改装した食堂

図6南城市の海岸
沖縄へダイビングに出かけた機会に県内の風土的姿を尋ねた。その一つ南城市は名水100選に選ばれている湧水、垣花桶川(かきのはなヒージャー)がある。
南城市の桶水の記述の一部を以下に挙げた。
桶川か流れ出た水は下の田をうるおし、稲作が盛んであった。垣花村の人々はシチャンカーで水浴び、洗濯。野菜洗い、水汲みをするためカービラ(川の坂)を行き来した。石畳の途中には女達が一息入れタナクユクイイシ(中休み石)、イーユクイイシヌヒライサー(上休み石の平石)が残っている。現在は、簡易水道として地域の飲料水等の生活用水や農業用水として利用されている。
世界文化遺産の斎場御嶽(セーファーウタキ)は、琉球王国最高の聖地として古来から国王の巡礼がなされ。現代でも多くの人から崇拝されている沖縄自然信仰の聖地である。聖地から神の島と呼ばれる久高島を望むことができる。水辺線に見える島がそれである。太陽の上がる方向にある久高島は東方楽土ニライカナイ「お通し(遥拝)」所として沖縄各地で崇拝されている。沖縄史を学ぶ上で、この土地をみずして歴史を語ることはできない。熱帯雨林と巨石があるだけの祈りの聖地としては質素だが、そこには琉球王国以来の歴史と様々な意味が蓄積されている場所である。市中に数多く見られる拝所をみるにつけ、沖縄自然信仰の存在を今でも感じさせてくれる。
南城市の海岸沿いの集落をあるくと、記憶に残るほど四六時中風が通り過ぎる音がしている。それでいて寒くはない。そんな体験を今でも思い出す。
沖縄の風土を感じさせる濃密な場所であった。

沖縄県南城市
EOS1DsMark3、EF16-35mm/F2.8,
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