Creator's Blog,record of the Designer's thinking

フィールドワークの映像、ドローイングとマーケティング手法を用いた小説、エッセイで、撮り、描き、書いてます。

PEN LIFE1566. 人工知能!?

2018年09月17日 | diving

 証券会社のセールスマネージャーから電話があった。もちろん新しいファンドがあるので今が買い時だからいかがですか?、という内容だった。

 そのときに人工知能!?をつかって予測しているんですよという話だった。はて!、その人工知能とはどんなものだろうかと思っているときに、タイミングよくNHKスペシャル「人工知能:天使か悪魔か、2018未来がわかる、その時あなたは」( 18.09.15放映)があったのでYouTubeでみていた。まあそれで天候予測や犯罪予測や心臓手術の患者を決めるという内容であった。

 でっ、その方法が・・・なになに!、ビッグデータを幾つかのパターンに分けて、目の前にある現象がどのパターンに該当するかをプログラム化したものだというTVの説明を聞いていると、あら!、それってクラスター分析とか主成分分析そのものではないですか・・・。つまりアイテム・カテゴリーを設定し、ビッグデータを多変量解析を用いて類型化や主成分毎に仕分けし、目の前の現象のサンプルがどのパターンに該当するかを付加した一連のプログラムではないですか。当然その過程は、計算式だし人間が知る必要もないので無視されるからブラックボックス化されるよね。

 その程度の人工知能なら、10万円で販売されているIBMのブログラムを使えばよいし、それは私のMacにもSPSSが入っているから簡単にできることだ。それに個別毎のデータとの比較ができればよいわけだから今の速度の速いPCで再解析すれば、個別データがどのタイプに属するかということと、サンプルスコアがでますよね。それからあとは単純統計とインターフェースの世界だから、つまり、なんだあ・・・、の世界だったわけである。

 ビッグデータを、どのようなアイテムカテゴリーで仕分けるかが重要なポイントであり、そこがうまくスルーできれば結構使える解析方法ではある。というのも現象は常に何らかの関係性をもっている、あるいは持っていない、というのが前提にある。

 その程度のことで、天使か悪魔とか、未来がわかるとか、そのときあなたは、なんて大げさなタイトルをつけたり、ブラックボックスなどというあたりが、いかにも文科系の放送局だ。ブラックボックスというのは、人間がそのプロセスを認識しなくても済む、あるいは認識する必要がない、ということからプログラム化し表示されないということだろう。

 まあ犯罪予測につかうのはいいけどさ、仮に犯罪者が犯罪の成功率という逆視点からデータをいれてパターン化したらどうなるんだい。どういう条件の時に犯罪が起きるかということは、逆視点でみれば、どういう条件の時に銀行強盗は成功するのか、という見方も成り立つよね。つまり警察データの反対側の概念だ。そうなると結果として警察といたちごっこではないですか。

 社会やメディアがいうところの人工知能というのは、その程度のものだったかと工学系の人間には笑える世界だ。私は多変量解析を多用して学術論文を書いてきたから、いまさら新しい知識ではない。まったくもう文科系というのは、センセーショナルな言葉ではしゃぎ回るんだね。うがったみかたをすると現在の人工知能というのは、ソフト会社の販売戦略用語なんだろう。それに、踊らされないことだとは思うが、他人のビジネスの邪魔はしたくないので、この話題はこのあたりでおいとま。

 それにしても海中洞窟はずいぶん暗いよな。ライトをつけていてもISO1600で絞り開放でシャッター速度1/50だからね。ライトがなければ全く映らないだろう世界だ。明るい魚眼レンズというのは、結構便利なんだよね。はやくニコノスで・・・。

 このブログも書きためようとしたら、昨日は2日分まとめてアップしてしまった。まあいいか。

 

沖縄県渡嘉敷島知志

OLYMPUS E-M1、M,ZUIKO DG FISHEYE8mm/F1.8

 ISO1600, 露出補正-0.7,f/1.8,1/50 
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