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毎月、おおよそドローイング&小説(上旬)、フィールド映像(中旬)、エッセイ(下旬)の3部構成で描き、撮り、書いてます。

ドローイング443. 小説:小樽の翆372. お食事感覚

2021年06月02日 | drawing

 

 雪もすっかり融けて小樽は、春というよりはいきなり初夏といってもよいだろうか。

朝まどろむ時間が恋しいというのが、その証だ。

どうして毎日、翆とセックスできるんだろうと考えていた。

というのも世の中には、体調がとか、する気分でないとか、そういって背中を向き合わせて寝てしまう可哀想なカップルだって多いのに。それどころかセックスレスというカップルもいる。そんなの既にカップルではなく惰性で暮らしているだけだろう。お互いに別れるのが面倒で・・・といった具合にだ。

多分、翆はエアロビクスをしているし、看護師だから体調管理ができている。

そうなると、食事とするのと同じ感覚でセックスできるのだろう。

お食事感覚か・・・。

何か特別の行為をするという意識がなく、食事をするのと一緒の感覚だ。

夕べも翆が、起つかなぁーといいながら、握るのではなく、細い指の感触がわかるように指先で巧みにしごかれて、立ち上がってくる。そのあとはいつものように翆の身体を撫でながら燃え上がり挿入しちゃう。

経産婦の膣は少し緩いが、それでもタップリ濡れた膣液の感触と、巧みな腰使いで一緒に頂点に達してお互いにいってしまった。

そして脱力して熟睡してしまう。

あまり細かいことをくよくよしてもしょうがない。

そのあたりの気分はフィリピーナと一緒かもしれない。

翌日には、またチャージしてくるわけだ。

そうした相性がお互いに同じだったというのが、毎日続く利用かもしれない。

男と女の相性ってセックスの相性だ。

それはつまり体のリズムが、いい状態で、いつも維持されていることなのだろう。

さて、起きようとしたら翆の布団は身体の跡を刻印して出勤していった。

珈琲をのみながら、翆が作っておいてくれた野菜がタップリはいったチキンサンドをかじりながら、窓に眼をやると木々の緑が眩しい。

限りなく初夏に近い風景が広がっている。

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