Creator's Blog,record of the Designer's thinking

フィールドワークの映像、ドローイングとマーケティング手法を用いた小説、エッセイで、撮り、描き、書いてます。

EOSな日123. 木造3階建ての古民家

2017年12月10日 | Kyoto city

 これは建築系の人間としてはいつもこんな風に民家を撮っていますという例。木造3階建ての古民家なんて銭湯とかで少し存在しますが数は少ないですね。

 このように撮影しておくと立面図にするのが容易でしょ。ちゃんと1mスケールを入れて写しておけばですが。ここでは図面化する意思もないのでそれは省略。基本は建物の遠近感を排除し、建物に対して真っ正面にたち機材を水平・垂直に構えて撮るのが原則。フォトグラファー達のように大型機材を使えば別だが、街を歩いていて偶然みつけたなんてときは、先ず撮っておくほかない。撮りそびれると次回来たときにはなくなっている場合もあるからね、特に京都は。

 最近の撮影機材はデジタルシフト機能が付いているけど、階高が高くなるほどつまってくる感じがする。それがないEOSでは、三脚があれば水準器で水平・垂直をだしますが(民家が歪んでいるときもあるからね)、手持ちであれば16mmのレンズで機材を建築と平行に構えます。この道路幅5m位だと縦位置で全景がようやくはいるぐらいかな。縦位置だから画面の半分は道路が写るが、これは後でカット。だから画素数は高い方がベスト。さらに超広角レンズは周辺解像度が甘く歪曲収差が必ずあるので、キャノンのソフトDPP4で周辺解像度の甘さや歪曲収差を補正するのは最近の技。まあそこまでしても手持ち撮影だから少し歪んでいるけど先ずは、画像の善し悪しよりも記録が先。

 それでも図面と画像とが違うのは屋根面が写らないこと。これは物理的に無理だから民家の妻側でもとっておくほかないけど、屋根勾配は決まっているので文献で調べるほうが早い。そうなるとレンズは小さな街路で3階建てぐらいだとフルサイズ規格で、先ず14〜16mmあたりが必要とになる。EOSの広角ズームレンズが便利なのは、この16mmと、次いで多用するのが35mmがあること。今のニコンやオリンパスでは14-28mmだから、やはり私の経験上35mmがないと民家のディテールが大きく撮れない。そんなわけで最近出番が多いEOS。 

 夏は、光のコントラストが激しいので民家は黒くつぶれがちだから、撮影しにくい。だが冬はコントラストもデジタルのラチチュードに納まり、太陽高度が低く比較的横からの光が当たるので建築のディテールがよくわかる。京都の街歩きでは、光が綺麗なのは冬の朝、マイナス気温だからとても寒い。

 

京都市六角通

EOS1Ds Mark3.EF16-35mmL USM,F2.8

ISO250, 焦点距離16mm,露出補正0,f/11,1/30

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