小樽公園の緑陰に二人の青年がいた。
翆の息子のマサヒロ君と、ツカモッチャン先生の一太郎君だ。二人は小学校の同級生。小さい頃一緒に遊んでいた仲だ。
マサヒロ君「美容師の優さんとは、うまくいっている?」
一太郎「うん、こんど一緒に暮らすことにした。まあ小樽市内なんだけどさ」
マサヒロ君「工業高校にいって自動車のメカニックだと思っていたら、デザインまで手を染めていたとは・・・」
一太郎「絵がかけると物の構造がわかるじゃん。だから理解するのが文字よりも早いんだよ。俺の勉強方法って、先ず図解からだもん。テキスト1册分のポイントを図解するとA3で1ページに納まるもんね。所詮、車1台の構造なんて、そんなもんよ。それが絵が描ける成果かな」
マサヒロ君「チャート式ってやつね(笑)」
一太郎「そんなわけで、優と一緒に暮らせるぜと思ったら、先日本社からお呼びがかかってさあ・・・・」
マサヒロ君「転勤なんだ?」
一太郎「転勤ではなくて、国内出張なんだよ。今年の初めに埼玉県へ1泊2日。いってみたら、うちのエンジンを積んだ車がF1に出るんだって。だから、そのサポートのサポートの、さらにその下のサポートよ」
マサヒロ「あのF1?」
一太郎「そう。俺会社のメカニックの試験でトップだったん。それで眼をつけられて。やだなぁー、優と暮らそうというときに埼玉転勤はないよねぇー・・・。だから、もう恐る恐るでかけていった。F1!、いいですぅー、あっちでやってて。俺は、優と暮らしたいですぅー、だよ(笑)。マサヒロんところは?。お爺ちゃんあと4人は欲しい!、といってたじゃん」
マサヒロ「上さんが高校を卒業したので、先日種を仕込んどいた。これで二人目・・・」
一太郎「俺も5人コースでゆくかなぁー、いくらなんでも7人は多すぎるよ!!(笑)」
マサヒロ「だっておまえんち、今でも平均2人子供を産んだとして14人になるよ。それってすごくないー?。すでに最初の一人は生まれたし・・・」
一太郎「玲香姉ちゃんの出産の時は、ありがとう。あれって、すごいよねぇー?」
(大笑)