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Creator's Blog,record of the Designer's thinking

毎月、おおよそドローイング&小説(上旬)、フィールド映像(中旬)、エッセイ(下旬)の3部構成で描き、撮り、書いてます。

ドローイング237. 小説:小樽の翆168. コスプレで・・・

2020年09月09日 | drawing

 

夕方小樽公園で海の絵を描いていると小春がやってきた。

小春「今日はお家からスマホを持ってきた。最近お行儀よくしているよ。でもねぇ、美希姉ちゃんのお行儀が悪いんだ。この間も海岸でねぇー・・・」

海岸・・・???

小春「お姉ちゃんの高校の制服じゃだめなの」

美希「それじゃ、あした学校へきてゆけないじゃん」

小春「だから中学校の女子学生の制服を出して来たの。それで海へゆく、というの、なんかきつそうで変くない・・・」

・・・

美希「さて、小春!、海に行ってパフォーマンスしようか・・・」

小春「海でぇー?、お姉ちゃん、その制服、小さいからお腹がでているよ」

美希「うるせぇー奴だな。これしかないからいいのよ。あっ、メカに強い小太郎がきた。ちゃんと水着でくるじゃん。水中カメラは持ってきた?」

小太郎「高校の先生から借りてきた」

・・・・

美希「さて、突堤へゆくか。こんなポーズでシャッター押してぇー」

小太郎「了解、任せといて」

美希「じゃ!、小太郎、先に海に飛び込んでて・・・」

小太郎「お先でぇーース!」といって海に飛び込んだ。

小春「それでお姉ちゃんが、なんと女子中学生の制服のまま海にドボンと飛び込んで、それで水中へ沈んでゆくの。水の上から見ると、ポーズをしている姿が見えるじゃん。それを水中で小太郎に写真に撮らせているわけ」

やがて、水中から上がってきて・・・、

美希「小太郎撮れた??」

小太郎「バッチシ!!」

小春「お姉ちゃん、赤いパンツなんだぁー」

美希「うるさい!。これで見合い写真ができた。いいだろう(笑)。あっ、この制服、小春が中学にはいったらあげるね・・・」

小春「えっえーーっ、これお下がりだよ、お姉ちゃんが着てだぶだぶじゃない、やだーーん・・・」

そういって美希姉ちゃんと小太郎兄貴は砂浜のほうへ泳いでいった。

・・・

小春「・・・だって、それがこの写真!」

といって、最近美希姉ちゃんから借りてきた、スマホで小さな画像を見せてくれた。おおっ!、いいアイデアじゃないですか?

小春「この赤いパンツがぁーー、??△×○・・・・」

首をかしげて、夕飯の支度があるからといってトボトボと帰っていった。

・・・

小樽は、相変わらず夏の空がまだ少しだけ残っている。

コメント
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